◆ 時代を超えて、愛される水晶 ◆
★本日の一枚☆ ![]() ![]() ![]() :: 神秘の水晶に魅せられて::: おはようございます。 遂に我らがヴァンフォーレ甲府が、ホームでJ1昇格を決めましたね ![]() ![]() 優勝&無敗記録更新に胸が躍る主婦レポーターのみっちゃんです。 ![]() ![]() さて、季節はいよいよ秋本番 ![]() 甲府も観光をするには、とっても良い時期になってきました ![]() 今回は、そんな甲府観光の穴場スポットをご紹介。 甲府といえば水晶、宝石の研磨で有名なまちですが、 せっかくなので、珍しい水晶に触れてみては如何でしょうか ![]() というわけで早速、貴重な水晶がたくさん展示されている ドルジェ山梨水晶館へ行ってきました ![]() ![]()
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いわゆるガス溜りの空間が、穴の中を覗くと観察できます。 内部はとっても神秘的。 桑原さんによると、水晶の種はガスによって成長していくんだそうです ![]() 水晶館の中は、とってもお洒落 ![]() 有名な絵画もたくさんあって、別世界にきたような気分になります。 甲府で水晶が有名になったのは、明治頃から。 水晶ってカメラ ![]() 利用されているんですよ。 戦場では頑丈な水晶の眼鏡 ![]() 水晶館に眠るたくさんのお宝も見せていただきました ![]()
『山梨大学水晶図録』によると、甲府花崗岩体中から産出する水晶が 世界的に有名で、高い希少価値を持っているそうです。 中でも、甲府盆地の北側の甲府市と山梨市の境に位置する乙女鉱山から 産出した水晶(日本式双晶)は、元々2枚のハート型をしているんですって。
なぜこんな形をしているのか、今なお未解明な部分が多い日本式双晶。 他にも不思議な水晶を見せていただきました。
水晶はガスによって生成されていくんですが、その時の温度の加減で 山を思わせるような△の結晶ができるそうです。 自然の放射線で茶色に色付くこともある水晶。 まだまだ謎も多いのですが、ここで桑原さんから興味深いお話を 聞かせていただきました。 ![]() 桑原さん:「水晶には針のような軸に渦のもとがあるんです。 軸を外さずカットされた水晶は、綺麗な螺旋を描いているんですよ。 偏光器を使って細部まで見ると、水晶には『右巻き』と『左巻き』が あることがわかります。これは上下逆さにしても、同じです。 『右巻き』の水晶には光を増やす力があります。人工水晶も右巻きです。 逆に、『左巻き』の水晶は光を減らしてしまう力があります。 昔、6個の水晶を布で磨いていた時に、1個だけ温かい水晶があることに 気付いたんですよ。何度やっても、1個だけ温度が違うんです。 どうも水晶には、触れた人の本質を見抜く力があるようなんですよ」 せっかくなので、試してみます? と、意味深な笑いを浮かべる桑原さん。 ![]() そんな馬鹿なと思いながら、半信半疑でチャレンジしてみることに。
6個の水晶玉の中から、温かいと感じたものを1個だけ選びます。 触れてみると、5個の玉は石特有の冷たさを感じるのに 1個だけ、人の体温と同じくらいの水晶があったんです ![]() ![]() 実験は全部で3回行ったのですが、1回目はハッキリ、2回目はぼんやり、 3回目はおぼろに「温かい」と感じることができました。 1回、2回、と私が水晶を選ぶ度に、偏光器で内部を確認する桑原さん。 3回目に水晶を選び終えた後、偏光器から顔を上げた桑原さんから 驚きの言葉が飛び出ました。 桑原さん:「あなたの選んだ水晶は、3回とも同じ左巻きの水晶でした」 私:「……まじっすか!?」(シューイチ@KAT-TUNの中丸風に) 私も偏光器で選んだ水晶を覗いてみます。 間違いなく、左巻きの水晶でした。 桑原さん:「左巻きの水晶は、良い運気も悪い運気も吸収します。 あなたには、実はナイーブな一面があります。 あんなことを言わなければ良かったと後悔し、家に帰ってから 反省することも多いでしょう。右巻きの水晶はその逆で、どんどん パワーを出してくれますから、右巻きを着けるようにして下さい」 ![]() ちょっとショックでしたが、当たっていました。 桑原さんによると日本人の約70%が 無意識に、この「左巻き」の水晶を選んでしまうとか ![]() もちろんすべての水晶が「右巻き」と「左巻き」に分類されるのではなく、 歪んだ螺旋を描く水晶もあれば、螺旋がない水晶も存在するそうです。 水晶の不思議なパワーについては、まだ未解明な部分も 多いらしく、水晶を研究している学生には是非その謎に迫って いただきたいところ ![]() 「ドルジェ 山梨水晶館」では、水晶をはじめ結婚指輪や 職人さんが研磨した宝石を購入することもできますが、 一方で学者顔負け@桑原先生の水晶に関する解説も 拝聴することができます。 ![]()
知れば知るほど、奥が深い水晶。 水晶もただ、身に着ければいいというわけではないんですね。 私もいつか「右巻き」の水晶をつかみとりたいものです。 ![]() ![]() ![]() :: 甲府が誇る伝統工芸士の技::: 甲州水晶貴石細工で有名な職人さん。 甲府にもいるのかしら、と思っていたら、なんと桑原さんが ステキな方を紹介して下さいました。 その名も、太田初夫さん。 太田さんの独占インタビューは、10月25日発行の広報誌にて ![]()
太田さんは、現代貴石工芸の名匠と言われる宅間正一さんの 最後のお弟子さん。 古代から明治期の水晶製品の修復、復刻なども手がけ、 これまでにも数々の賞を受賞されています。 精密彫りを得意とする太田さんの作品は、まさに圧巻 ![]()
甲州水晶貴石細工ができるまでの過程は、ざっくり書くと 1.石取り→2.原石切断→3.原石絵付け→4.切り込み→5.カキ込み→ 6.荒摺加工→7.中摺加工→8.仕上摺り加工→9.磨き加工 という流れになるんですが、実際に作業をしている風景を見ると よりイメージがしやすくなると思います。 ![]()
タライの中には金剛砂が入っています。 太田さんは手慣れた様子で、円形のコマをヤスリ化させて 水晶を研磨していくんですけれど。 研磨剤で、私の目には水晶が全く見えません……ッ!!! ![]() ![]() ![]() やはり熟練業。 平然と作業をこなす太田さんは、さすがです ![]() その他、太田さんの工房では、門外不出のレアアイテムを 見ることができます。 残念ながら今回はマル秘 ![]() もし興味を持たれた方は、こっそり太田さんに聞いてみて下さい。 運が良ければ、皆さんも「お宝」に巡り会えるかもしれません。 ![]() そうそう!ここでもまた、貴重書を拝見させていただきました!! ![]()
『石はなりたがっている』の中で、こんなエピソードがありました。 ![]() 他の先輩たちが驚くほど、宅間さんと親しかった太田さん。 宅間先生との思い出で太田さんが印象に残っているのは、 「旅行先でマージャンに負けたこと」 「医者から止められていたたばこを、工場ですっていたのを見つけ 驚かせたこと」 「先生に頼まれた買い物の数々」だそうですが。 ![]() 「私の結婚の際に病をおして出席して下さったことは 忘れられない思い出です」 というくだりで、二人の絆の深さにじぃぃんときちゃいました。 これを師弟愛と言わずして、何と言いましょう。 本を読むと、生前の宅間さんの温かいお人柄が伝わってきます。 句を詠むことが好きだった宅間さんは井伏鱒二さんとも親交があり、 太田さんも井伏鱒二さんにお会いしたことがあるのだそう。羨ましい ![]() 「石」というと冷たい印象を持ちがちですが、 その奥には限りない清純さと明るさが秘められています。 自然と精神性を巧みに交流させ、「石」そのものに近付こうとした 宅間正一。 その高い志は太田さんの中に、今も脈々と息衝いているのです。 地球は石の塊 月も星も 私達も石に帰る まばたきの間に 石の美しさは無限 其の肌を犯すことも 小さきこと 許せ 石より生を受けたので 石に生きようとして いろいろあって 石に帰っていく私 正一 ![]() ![]() ![]()
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