◆北新地区◆
こんにちは。今年度の市民レポーター、「かずさん」こと武田和巳(67才)です。
私は“健康のために甲府の街を散歩しながら、新しい発見をする”を目標に、
市のホームページに掲載されている『甲府市ウォーキングマップ』を見ながら31地区のコースを歩き、中高年の立場で各コースを紹介していきます。
****コースの紹介****
第6回は、<北新地区>です。
~北新地区~
約1,500万年前、甲府盆地は海の中にあったそう。約400~500万年前に甲府北部が隆起し山となって、花崗岩(かこうがん)が地表に現れました。約200~300万年前にあちらこちらで噴火が起こり、火山(湯村山、帯那山、愛宕山)ができたそうです。約100万年前に火山活動は終わったようですが、これらの山が火山とは知りませんでした。
『甲府市ウォーキングマップ』p23に掲載
①2020年4月10日、「緑が丘スポーツ公園」の体育館前にある、大きな木の前からスタートしました(ウォーキングマップのスタート地点は「北新小学校」です)。
マップと飲み物を持っていざ出発!!
②正面の門を右折し、角をさらに右折。屋内プールがあるスポーツ会館をめざします。
※左(駐車場南東)に行くと、山梨県の天然記念物に指定されている「塩部寿のフジ」があります(樹齢約200年、地上1.5m、幹回り80cm)。
③スポーツ会館の入口を通り過ぎ、道なりに歩きます。
④少し歩くと、左手に甲府五山の一つ「金剛福聚山法泉寺(こんごうふくじゅさんほうせんじ)」があります。立派な門に魅せられ、ちょっと寄り道。
この門は、1636年に建立された「鐘楼門」(甲府市指定文化財)でした。
法泉寺については、最後の“見所”で詳しく紹介します。
⑤法泉寺を出たら道なりに歩きます。車通りも少なく歩きやすいです。
しばらく進むと左手に「三光寺跡」があるので、その手前を右折します。
(ウォーキングマップに「三光寺跡」と載っていますが、三光寺の歴史はわかりませんでした)。
⑥道なりに南下して、途中左折、直ぐに右折して、緑が丘スポーツ公園の屋外水泳場に向かいます。
屋外水泳場の駐車場前に出たら左折します。
⑦道なりに直進し、緩い右カーブ手前の先にある児童公園へ。
児童公園入口に、道祖神が祀られていました。
⑧公園にベンチがあったので、持参したお茶で一休みしました(男女共用のトイレもあります)。
ベンチに座って周りを眺めていたら、おしゃれなイタリアンのお店を発見!街散歩のあとに、ランチを食べに行きました。
⑨一休みしたらコースに戻り、道なりに歩きます(歩道が狭く車通りが多いので、十分注意してください)。
相川に掛かる「竜雲橋」を渡り、山梨県福祉プラザ手前のT字路を左折、北新小学校の門をめざします。
福祉プラザでトイレをお借りしました。快く貸してくださいました。
北新小学校は、ウォーキングマップのスタート地点。
ここで折り返します(ウォーキングマップのゴール地点には行きませんでした)。
⑩交差点「北新駐在所前」の、山梨県福祉プラザと対角にあるお店「ミートタカハシ」に寄り、ヤサイコロッケを買いました。創業45年で、現在は3代目がお店を継いでいるとのこと。お肉や揚げ物はもちろん、お弁当も人気だそうです。
⑪元来た道を、緑が丘スポーツ公園の屋外水泳場方面に向かいます。
※竜雲橋は左側には歩道がないので、右側の歩道を歩くことをおすすめします。
⑫屋外水泳場のY字路を左方向へ進みます。
⑬野球場の前のT字路を左に向かい船出広場をめざします(マップでは右に曲がり、野球場を左回りしています)。
⑭途中、左側にパン屋さんがあります(後日訪問したので、最後の“コースのお楽しみ紹介”をご覧ください)。
正面に船出広場が見えたらT字路を右に曲がり、船の帆をモチーフにしたシンボルがある広場へ。
⑮綺麗に整備された公園を横切れば、スタート地点に戻りゴールです。
約6,800歩、まずまずの距離でした。
****コース近くの見所紹介1「法泉寺」****
金剛福聚山法泉寺(こんごうふくじゅさんほうせんじ)は、元徳2(1330)年、武田信玄の祖先で、武田家中興の祖といわれる武田信武(武田家第7代当主)が、僧の“月舟(げっしゅう)”を招いて創建し、月舟の師、“夢窓国師(むそうこくし)”が開山したといわれています。
後に、信玄が甲府五山に定めました。
武田信武と、武田勝頼(信玄の四男)の墓所があります。
市指定文化財として、入口の鐘楼門のほか「釈迦如来坐像」、「夢窓国師坐像」、「石造井戸側」、「経蔵」があります。
時代を感じられる素晴らしい庭は、夢窓国師が築堤した石庭です。
****コース近くの見所紹介2「大きな木」****
緑が丘スポーツ公園体育館前にある“大きな木”について知りたく、県や関係先に問い合わせましたが、記録がないとのこと。そこで、自分で写真を撮り、古植物学専門の中央大学理工学部生命科学科の教授と、東京で三代以上造園業を営む高橋さんに確認していただいたところ、木の形、葉脈、樹皮などから「クスノキ」とわかりました。
幹回りは、地上1.30mの高さを実測。
樹高は、自分の身長から推定した結果、樹高:約17m、幹周:3.47m、大きく広がるかさ形が美しい樹冠の幅:約24mもありました。
樹齢は、身延町本遠寺や南部町内船八幡神社のクスノキの幹周寸法と樹齢を参考にして算出したところ、200年から250年位だと思われます。
「この木何の木」で有名なモンキーポッドのように、枝張りと樹形が美しい常緑広葉樹で、一年中色づいています。立派な巨樹・巨木なので、公園の“シンボルツリー”として親しまれているのではないでしょうか。
****コースのお楽しみ紹介****
行程⑭で登場する「手仕事パン工房 榮や」。ご夫婦で営まれているパン屋さんです。
卵と乳製品を使わないパンや、「いぶりがっこチーズ」、「シメジと枝豆のモッツアレラチーズ」などご主人創作のパンがおいしかったです。
****コースの感想****
<北新地区コース>は、緑が丘スポーツ公園を中心としたコースで歩きやすかったです。ただ、竜雲橋付近は歩道が狭くて車通りが多く、注意が必要でした。
途中休憩できる場所がいくつかあるので、時間をかけて散歩しました。
コロッケやパンなどお楽しみも十分満喫。スタート地点の体育館前にそびえるクスノキは立派で、歴史ある法泉寺も良かったです。ぜひ足を運んでみてください。
****【かずさんの 勝手に5段階評価☆】****
※トイレ、駐車場は、必ず施設の許可を得てから使用してください
甲府市ウォーキングマップ
https://www.city.kofu.yamanashi.jp/kenkoese/kenko/kenko/kehatsu/walking.html
法泉寺
http://www4.nns.ne.jp/~hosenji/
<参考>
『こうふ 私の地域・歴史探訪 ~甲府を紐解く31地区の軌跡~』
https://www.kofu500.com/event/ev2019/chiiki-rekishi-sa.html