◆~本と歩こう⑭~◆
こんにちは。市民レポーターの 三井玲子 (みつい れいこ)です。
今回は、夏休み自由研究と題して、子どもの本で文学散歩をしてみました。
斉藤 洋(さいとう ひろし)さんの人気シリーズ「ルドルフとイッパイアッテナ」第5巻となる、
最新作『ルドルフとノラねこブッチー』の舞台を、現地取材とともにご紹介します。
<「ルドルフとイッパイアッテナ」シリーズとは?>
1987年刊「ルドルフとイッパイアッテナ」からはじまる、斉藤洋さんによる「ねこが書いた物語」。
ルドルフは岐阜県出身のオスの黒ねこ。小さい頃のある日、魚屋でいたずらをしていたら、店のおじさんに見つかり、逃げる途中で東京行きのトラックに乗り込んでしまいます。
東京で出会ったトラねこ「イッパイアッテナ」に読み書きを教わり、文字を学習するルドルフ。
この二匹のねこを中心に展開する、ねこたちの友情・成長・冒険を描いた作品シリーズです。
2016年にCGアニメ映画化。世代を超えて、杉浦範茂さんの絵とともに親しまれている物語です。
(※書影は出版社の許諾を得ています)
『ルドルフとノラねこブッチー ルドルフとイッパイアッテナ5』
斉藤 洋 著 杉浦範茂(すぎうら はんも)絵 講談社 2020年6月発行
★ここに注目!
背表紙近くに信玄公像が!!
そして鳥居はきっと武田神社!!
さあ、甲府にやってきた、ルドルフたちの足どりをたどってみましょう!
甲府駅を北口から降りて、山梨県立図書館を見ながら武田通りを北上します。
山梨大学と本屋さんの前を通り過ぎます。ねこたちが周りにいないかチェック!
武田神社の前。赤い欄干(らんかん)を渡ります。石段をのぼっていきましょう。
社の前を左へ曲がります。
するとそこに小さな空き地とご神木が!
このご神木の前で起こった出来事については、本書をお読みください(笑)。
境内(けいだい)には、水琴窟(すいきんくつ)や井戸水などもあり、涼しさも体感できます。
竹筒に耳を当てると、水滴が甕(かめ)に落ちる音が聞こえてきます。
▲「姫の井戸のお水」(注)感染防止のため、飲むことはできません。(8/3現在)
おみやげ物屋さんの東側には、信玄ミュージアム(甲府市武田氏館跡歴史館)があります。
無料で入場できる常設展示室にで、武田二十四将の総選挙が開催中!
くわしい情報はこちらへ↓ お時間のあるかたはぜひ、清き一票を!
【甲府市歴史文化財課スタッフブログ】
https://blog.goo.ne.jp/rekishibk/e/6adf8ef398c677f3dd0e53d01d38bc24
いつもとちがう夏休み。本を片手に文学散歩してみてはいかがでしょうか?
―ありがとうございました-