◆本と歩こう(42)◆
こんにちは。市民レポーターの 杉浦玲子 (すぎうら れいこ)です。
今回は11月6日~9日に山梨県立図書館で行われた写真展・映画会(8日)のご報告です♪
★18トリソミーとは★
先天性疾患の一つです。人間は通常全てが2本ずつで構成される23対の染色体を持っていますが、なんらかの原因でそのうちの18番目が1本多い3本になることがあります。それが「18トリソミー」です。かつては出生児の生存率が10%とされていましたが、近年は医療的ケアを受けながら家族とともに家で生活し、成長する子どもが増えてきています。(チラシ掲載文抜粋)
「18トリソミーの子どもたち写真展」は全国巡回展として開催され、今回の山梨は初開催。期間中に一日映画会も行われました。
8日の映画会は午前の部『うまれる』、午後の部『ずっと、いっしょ』のダブル上映で、私は午前の部を予約。会場には定員50名の鑑賞者が来場しました。
映画『うまれる』は、胎内記憶のインタビュー集と4組の夫婦を取材したドキュメンタリー映画です。
親になることへの不安、出産予定日の死産、子どもを授からない運命、18トリソミーの子と歩む人生。
全編を通してそれぞれの生き方について考えさせられ、あらためて命の不思議さ、尊さを感じました。
映画会場には撮影されていた家族のその後の資料も掲示され、内容をより深めることができました。
映画鑑賞の後、イベントスペースの写真展へ。
山梨県内からの6名を含む、全国から集められたおよそ270名の18トリソミーの子どもたちの写真が、プロフィールとともに掲示されていました。
中にはすでに、空へ旅立った方もいます。
どの写真にも、生きる喜びと「ありがとう」というメッセージがあふれていて、胸がいっぱいになりました。
これからも写真展などを通して、18トリソミーのことを多くの人々が知り、支え合う社会になればと思います。
映画『うまれる』『ずっと、いっしょ』は自主上映会も可能です。興味のある方はこちらへ。
映画『うまれる』シリーズ
https://www.umareru.jp/everycinema/index.html
★本と歩こう(42)★
『18トリソミーの子どもたち』
Team18編 水曜社
2018年発行
※出版社の著作権に基づいて書影を使用しています
本書はクラウドファンディングで出版された18トリソミーの子どもたちの写真集第2弾です。
一人でも多くの方に、一人でも多くの子どもたちの笑顔にふれてほしい。そんな一冊です。
―取材へのご協力、ありがとうございました―