◆普通救命講習会編◆
こんにちは。今年度の市民レポーター、「かずさん」こと武田和巳(71才)です。
私は2022年10月で市のホームページに掲載されている『甲府市ウォーキングマップ』31地区のコースを歩きブログにまとめました。
引き続き“健康のために甲府の街を散歩しながら、新しい発見をする”を目標に甲府市の魅力をご紹介していきます。
甲府市31地区コースのブログはこちらにまとめて掲載されています。是非ご覧ください。
**** 今回のブログ ****
私は、2024年2月21日に甲府市本庁舎4階で開催された「普通救命講習」を受講したので、その内容と様子をご紹介いたします。
心肺蘇生法やAED(自動体外式除細動器)の使用法を学びます。
総務省の以下のサイトでEラーニングもできます。
https://www.fdma.go.jp/relocation/kyukyukikaku/oukyu/01futsu/01oukyuteate-manabi/01_01_00.html
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甲府市本庁舎4階会議室で(13:30~16:30)
甲府市地域防災課の担当者から説明があり、講習が始まりました。
スケジュールは、以下でした。
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DVDによる説明 13:30~14:10
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救命の流れの手順習得 14:20~15:00
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心肺蘇生とAEDの実践 15:00~15:40
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気道異物の除去実践 15:40~16:30
初めに「救命の連鎖」の話があり、
「予防」「早期認識と通報」「心肺蘇生とAED」「病院での救命」が『素早く』連鎖することで、救命の効果が高まるとの事です。
今回の講習は「早期認識と通報」「心肺蘇生とAED」の部分を、実演を含めて学びました。
また、心臓が止まった場合、
●救命可能の確率は、
・救急車が来るまで何もしない場合は、10%(救急車の平均到着時間約8分として)
・居合わせた人が『素早く』救命した時場合、
・2分以内に救命処置を始めると50%以上
・4分後に救命処置を始めると30%以上
●「1か月後の社会復帰率」は、
・救急隊が到着後AEDを行った時は18.9%、
・到着前にAEDを行った時は43.3%に倍増
との報告もあり、素早い救命処置が如何に必要であるかデータでわかります。
2.担当者の方が人形を使って、救命処置の実演を行いました。
3.受講者も体験しました。
4.気道異物の除去
食事中に食べ物などをのどに詰まらせ息ができなくなった時の処置です。
窒息のサインは「両手で喉を抑える」そうです。苦しそう、顔色が悪い、声が出せない、息ができない時は窒息している事が考えられます。処置方法は、「背部叩打法(はいぶこうだほう)」と「腹部突き上げ法」があります。「腹部突き上げ法」の方が効果ありました。
**** 受講した感想 ****
今回の講習会の数週間前に、スーパーマーケットの買物中に通路で人が倒れ、私が急いで「誰か救急車を呼んで!」と叫びながら駆け寄ると、その方は呼吸も止まり、目がうつろで見開いており、顔は土色になった状況でした。ダメかな?と思いながら心臓マッサージを始めました。家内が声掛けしたり、私が頬を叩いたりしましたが、反応はありませんでした。しばらくすると顔に赤みが差してきて、少しうなることもありました。その間に他の人が119番に電話し、お店の方もAEDを取りに行き、その方がAEDで電気ショックを与えました。二度ショックを与えたところで救急隊が到着し、頸動脈の脈を診て、大丈夫と病院に搬送していきました。助かればいいなと思っていましたが、残念ながら数日後の新聞によると翌日に亡くなられていました。
この一件が有り、AEDの正しい使い方、心臓マッサージの正しいやり方(正しいやり方で心臓マッサージをしていました)を学ぶ必要があると感じたことがきっかけで講習会に参加しました。
参加者の中には、受講四回目という方や若いスポーツインストラクター、警察官の方もおられました。
この講習を受講したことで、いざというときに冷静に対処できるようになったと思います。
気道異物除去の「腹部突き上げ法」も大変参考になり、子供や高齢者の喉つまりの処置も正しくできると思います。
最後に、身体の様子がいつもとかなり違うと異変に感じた時は、自分で病院に行かず、迷わず救急車を呼んでください。早い処置につながり救命の確率が上がります。もし迷ったときは♯7119(救急安心センター事業)に電話して相談してください。との事でした。
講習会終了後全員に「普通救命講習終了証」が発行されました。
また、総務省のサイトでeラーニングしたら、「応急手当WEB講習受講証明書」が発行されました。