パンケーキコンテナさんコンテナのペーパーキット。
「面白そう」ということで、試しにC10形を1セット(5個)を購入して作ってみました、というのがこれまでの話し。
製作途中で「これは行ける!」ということで追加発注。現在C10形を2セットとその間に新発売となったC11形を1セット、計15個分が形になるのを待っている状態です。
いよいよこれから本格的に量産していくわけですが、実は5個の試作で解決しきれていない問題が残っています。
その問題とは・・・
写真1. レタリングが薄い
写真の通りレタリングが薄いのです。
試作の1個めはイイ感じだったんですけどねえ。試作量産の4個は程度の差があるものの基本的に薄いのです。
写真2. 遠目に見るとごまかせる(?)
右下の1個が試作1個め。
遠目に見れば、言われなければちょっと分からないかな、ましてやコキに載せて走らせてしまえば、との思いもありますが、やはり何とかしたい。
某所からレタリングのオファーもいただいたりしてますが、現状ではとても他人様のものに手を出せる(貸せる)品質ではありません。
ということで原因の追究です。
ここでペーパーコンテナの製作手順を簡単におさらい。
(手順1)組む前の状態でサーフェイサー処理
(手順2)箱組み前の状態で塗装(黄緑6号)
(手順3)艶消しクリアで表面処理
(手順4)レタリング(プリンタ印字2回)
(手順5)箱組みしてパーツ(ロッド、ヒンジ)の取付け
(手順6)半光沢クリアを吹いて仕上げ
といった感じ。
で、レタリングが薄くなってしまった原因は(手順3)の表面処理であろうと推察。
その対策は、「念入りな」表面処理(笑)だろう、と結論付け、実験してみることにしました。
実験は、表面処理であるところの艶消しクリアの塗布回数を変えてみるという比較実験。
コンテナパーツを使うわけにいかないので、手元のプラ板に紙を貼って試験片としました。
試験片は3つ、サフェを吹き、黄緑を塗ってから、それぞれ艶消しクリアの1回吹き、2回吹き、3回吹きとして、プリンタ印字して比較します。プリンタ印字は3片に対して同時に行います。
写真3. プリンタ印字1回
上から艶消しクリアの1回吹き、2回吹き、3回吹きの試験片です。
3つの違いが分からないですが、いずれも合格レベルの印字品質です。
今回は1回1回を気持ち丁寧に吹いたので1回吹きでも十分だったのかもしれません。
ここで実験終了でも良かったのですが、とりあえず2回目の印字(試作時も印字は2回なので)。
写真5. プリンタ印字2回後
わずかにズレが生じてしまいました。
写真でも判るようにアダプタがズレないようにテープで止めていたんですがね。これはもうプリンタ側の問題でしょうから手を出せません。1回印字で十分ならあえて2回印字する必要はないわけで・・・。
結局、実験では差異は認められませんでしたが、やはり手順3において「念入りな」表面処理を行うというのが結論。具体的には手順3の艶消しクリアは2度吹きする、と。
試作1個めは2度吹きしましたが、量産試作の4個は1回だったか2回だったか憶えてない(爆)
そして手順4のプリンタ印字はズレ回避のため1回だけで。印字の際の「濃さ」設定はMAXで良さそう。
これで手順が固まったかな。
試作段階でもっと詰めとけよ、という話しですが(^^ゞ
ということでなんとかお手伝いできそうですよ > Satokawaさん。