幼い頃の屋敷には、たけやまもあった。
筍の時期には 足の踏み場ないように、シャガの花の山になった。
シャガの花を足で踏んで退けなければ、
たけのこは見えない。
シャガの花は、邪魔な花だった。
食料がない、戦争中に、たけのこがありがたかった事はない。
お砂糖が、サッカリンの時代。お米が無いと糠もない。
調味料も出汁も無いと、筍は、竹になるしか無い。
おじいちゃんが、元気な頃、京都の日本庭園をめぐる
観光バスに乗った事があった。
画家の橋本関雪邸に行った時に
集合時間になっても、一人の女性が見えなくて
時間を守らない人に、みんなイライラの空気。
そこに、遅れて来た人が、シャガの花が咲いていたんですよ。
見ることが出来たんですよ。北海道にはない花でーー。と
興奮して喜んでいらして。
まあ 良かったね。見られて良かったねえ。と
イライラだった人たちみんなでー喜んであげる事が
出来たことを思い出します。
シャガの花は ここで咲いてね。といっても
自分で好きな所に行って咲くように思います。
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