おばあちゃんのコクラ日記

ピアノとぬかみそ 台所からの風景

シャガの花

2024-04-04 19:16:00 | 日記





幼い頃の屋敷には、たけやまもあった。

筍の時期には 足の踏み場ないように、シャガの花の山になった。

シャガの花を足で踏んで退けなければ、

たけのこは見えない。

シャガの花は、邪魔な花だった。



食料がない、戦争中に、たけのこがありがたかった事はない。

お砂糖が、サッカリンの時代。お米が無いと糠もない。

調味料も出汁も無いと、筍は、竹になるしか無い。



おじいちゃんが、元気な頃、京都の日本庭園をめぐる

観光バスに乗った事があった。

画家の橋本関雪邸に行った時に

集合時間になっても、一人の女性が見えなくて

時間を守らない人に、みんなイライラの空気。

そこに、遅れて来た人が、シャガの花が咲いていたんですよ。

見ることが出来たんですよ。北海道にはない花でーー。と

興奮して喜んでいらして。

まあ 良かったね。見られて良かったねえ。と

イライラだった人たちみんなでー喜んであげる事が

出来たことを思い出します。

シャガの花は ここで咲いてね。といっても

自分で好きな所に行って咲くように思います。









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