おばあちゃんのコクラ日記

ピアノとぬかみそ 台所からの風景

やっぱり好き

2020-01-30 21:28:18 | 日記
ピアノのお稽古で叱られてばかりで ピアノが大嫌いだった時に ちこちゃんのご紹介で先生の所にうかがったのです。

先生は自分の音を聴いてごらん。綺麗な音ねーと褒めてくださったのです。

もうビックリ。自分の音を聴いたことなどなかったのです。嬉しくてピアノが大好きになりました。

むかし昔自分の口から生まれて出ていった言葉は覚えていない。

小さな言葉を小さな身体で受け取って50年近くも覚えていてくださる人に出会ったことはこちらの幸せだとしみじみ思うこの頃です。

今日も小さな曲を沢山弾きながらピアノの前で一緒に過ごした子供たちの顔がそれぞれの曲とつながって楽しみましたよ。

子供たちと綺麗なおと綺麗なおとの流れる音楽を求めて一緒に歩くのが好き
。大好き。

まことくんと、なおちゃんと今も一緒に
歩いていますよ。

マーマレード

2020-01-25 22:50:00 | 日記
おじいちゃんは きよこさんのマーマレードが大好きだった。上手に出来ているね。
美味しいね。と褒めていた。いつの間にかマーマレードはきよこさんから届くものに
なっていた。

息子がご近所の方から マーマレードにいかがと夏蜜柑を頂いてきた。
きよこさんレシピでやって見ましょうときよこさんに教わる。

おばあちゃんは 計量無しの目分量、色と艶で味が分かるやり方。
レシピのようにきちんと計りましたよ。

そして きよこさんのマーマレードの出来上がり。美味しそう まるでフランス製の
フォションのマーマレード。

息子にお味見をしてもらったら これはウイスキーに合いますね、と。
おばあちゃんも ウイスキーとマーマレードのハーモニーを味わう。















ぬかみそだき

2020-01-22 21:55:00 | 日記
魚屋で生の良いごま鯖に足が止まる。

三枚に下ろして 腹骨を取って片身を五切れ位に小さく切ってくださいね。
ぬかみそだき? 郷土料理だから魚屋も心得ている。

小笠原公がお好きだったと聞く。

煮魚にぬか床の糠味噌を ひとつかみいれる不思議。砂糖をきかせて長く炊くので
日持ちがする。

美味しく出来たら 食事の支度が出来なくなっいる友に送ってあげよう。

嬉しいことに美味しく出来たのです。明日 他のものと一緒に送りましょう。








センター試験の朝に

2020-01-18 22:07:57 | 日記
里芋に大根の千切りの味噌汁がおじいちゃんは大好きだった。

おじいちゃんの中学入試の朝、里芋と大根の千切りの味噌汁を母親が作ってくれたのが美味しかったと、おじいちゃんは度々口にしていた。

おじいちゃんの中学入試は終戦の年。食べるものが何もない食料事情か悪い時代に、母親が息子のために材料を工面して調えた味噌汁だったに違いない。

校舎の前で中学入学式の写真があった。
セピア色の写真の校舎の前で、校先先生
組担任の先生を真ん中に、お行儀よく並んでいる新中学生。後ろに見える校舎は二階の校舎で一階は雪に埋もれている
豪雪地帯の、新潟の高田中学。

何とか、戦争に行かないで済んだ世代。

当時の校長先生は、雅子皇后のお祖父様だったときく。

共通一次試験の我が家の息子たち、
落ち着いてね、と朝食の後の抹茶の一服、覚えてるかな?



おばあちゃんの漬けもの

2020-01-17 20:19:00 | 日記
食卓には必ず漬けものが欲しい。ぬか床は 息子たちよりも年令は上。

単純作業の繰り返しは おばあちゃんに向いている。

ぬか漬けは季節 時間によって漬かり具合が違う。浅づかりはサラダ感覚でぱりぱりたべる。
漬かりすぎたのは塩分も多いので 細切りにして水分を絞り少し食べる。
出汁を取った昆布もぬか床に入れて食べると美味しいよ。







今の時期は 白菜漬けが欲しい。半株ずつボールで切り漬けにする。
水が上がったら軽くしぼり 塩味をみて小さなぼーるにつけ直す。ここでゆずの千切り
鷹の爪を入れる。美味しくつかったと思ってからは器に入れて 冷蔵庫で保存する。

塩分を控えると 直ぐに味が変わる。味が変わったと思ったらキリ漬けと豚肉を炒めると
これが又美味しいよ。

重しの石は 三十年位前に長崎の海岸を歩いた時に砂浜で拾って車で持ち帰ったもの。
おばあちゃんの 大事なもの。