瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

なぜ?なに?ハウステンボスその5

2007年04月12日 22時02分42秒 | ハウステンボス雑感
今度の土曜は田舎に墓参りしに行くんで、その日に予定してる記事を本日上げ~。

また、明日は明日で都合によりハウステンボス以外の記事を上げる予定です。




「今回は『ハウステンボスの下水処理』に付いての話じゃぞ!」


「ハウステンボスは場内広いし、毎日沢山お客さんが来るから、きっと下水の量も半端じゃないんだろうね、テンボス博士?」

「ハウステンボスから出る下水は、1日3,000tにも上るそうじゃよ、ハウス君。」


「さ、3,000tも~~~!?そんなに沢山の量、どうやって処理してんだろう??」

「下水を処理場へ送る場合、日本では殆どが『自然流化方式』と呼ばれるのを採用しておる。
 この方式は処理場を海の近く等の低地に設置し、自然の高低差を利用して下水を送り込むというものじゃ。
 しかし、ハウステンボスの様に平坦地に在り、下水処理場の方が高台に位置している場合には、この方式は使えん。」


「水は高い所から低い所へと流れて行くのが当り前だもんねぇ。
 それでハウステンボスはどうしたの?」

「そこでハウステンボスが導入したのが、『圧力式』と呼ばれる、汚水に圧力を掛けて処理場まで押し上げるシステムじゃ。
 この街では各施設から排出された汚水を、先ず小規模な汚水槽で受け、そこに設けた水中ポンプで下水道本管へと圧力を掛けて送る。
 更に数ヶ所の中継ポンプを経て処理場まで送る。
 ハウステンボスではこういった圧力式システムを街中に張り巡らしており、その規模は国内最大級なのじゃ。
 平成2年度には『アイデア下水道』として、国のモデル事業にも選ばれておる。」


「そっか!そのやり方なら、下水処理場よりも低地に在る施設や民家でもOKだよね。
 ハウステンボスだけでなくて、他の場所にも利用出来そうなシステムだなぁ。
 …それで博士、1日3,000tにも上る下水を、ハウステンボスはどうやって処理してるの?」

「おお!そうじゃったな!

 ハウステンボスでの下水処理は、かなり高レベルな事で有名じゃ。
 『沈殿池』や汚物を食べるバクテリアを仕込んだ『エアレーションタンク』・『接触酸化槽』等を通す3次元処理に加えて、筒状の海綿体が詰まった『UF膜設備』を通して、人体に有害なウィルスを100%取り除いておる。
 こうして生まれた『リサイクル水』も、更に空調設備の冷却用水やトイレの洗浄水・植物の散水用として再利用しておるんじゃよ。」


「再利用した上で余った水は?」

「それでも余った場合は、土壌に浸透させて、自然本来の自浄能力に委ねるのじゃ。
 間違っても大村湾に汚水を流してしまう事は無い。」
 

「凄い!徹底してるなー!」

「中世ヨーロッパ社会で度々疫病が大流行した訳は、自分達の生活用水として使っていた川に、汚水をそのまま垂れ流していたからじゃ。
 『臭い物には蓋をしろ』、『自分の目に届く範囲だけ綺麗で在れば良い』という考えでは駄目なんじゃよ。
 昔唯一徹底したリサイクルシステムにより、クリーンな社会を築き上げた大都市が在った。
 それは『江戸』じゃ。
 ハウステンボスの街造りの思想は、『オランダ』も勿論じゃが、『江戸』から学んでる部分も多いんじゃよ。」



写真はパレス~スパーケンブルグ迄の道より撮った「大村湾」。
今じゃこんなに蒼い色してまする。

最近は下水処理に、牡蠣等の生物を使ってる所が増えてるらしい。(汚物を食べさせる為に)

ちなみに家庭で排水される中で、河を汚してる最大の原因になってるのは、お米の磨ぎ汁だったりするそうな。
花にあげると良い栄養になるらしいので、気になる~って方は花壇に撒いてはと…。



【ハウステンボスと私の馴れ初め話その5】

前回の続きです。

結局その年ハウステンボスには行けなかった訳ですが、行けないとなると何となく気になるもので。

その頃はTVでも、今より大っぴらに採り上げられてたし。(ミス・ユニバースコンテストでのイベント撮影、映画やドラマの舞台等々)
そうゆうの観てると良さ気だな~、行きたいな~と憧れる…。

そんなモヤモヤ抱えてる内、周囲に行った人間がチョコチョコと現れ出した。

職場で親しくしてた奥様が行ったと言うので、感想を伺ってみる。


「楽しい所でしたか?」
「もう全っ然楽しくなかったわ!」
「…全然ですか~。」
「そうよ!全っ然大した事無いの!」
「けどTVなんかで観てると、中々綺麗な場所じゃないですか。」
「綺麗…?ま~、チューリップの咲く頃なら、綺麗でしょうけどね~。」
「私も1度は行きたいな~と考えてるんですが…。」
「止めときなさい!!絶対後悔するから!!」


…フォローしとくと、この方としちゃ、親切心から言ってるんですよ。(笑)
自分が行って「大した事無い」と思ったからこそ、率直な感想として「止めときなさい」と言ってくれた訳ですね。

この方だけじゃなく、他5人に伺って、5人とも「大した事無い」って感想下さった。

どうして「大した事無い」っつったか、意見纏めると――


・大したアミューズメント施設が無い。
・子供の遊び場所が少ない。
・ディ○ニーの様に、サービスが徹底されてない。


――とまぁこんな感じでした。


…成長する街として造られたハウステンボスは、開園して5年位は建物も真新しく、木も育ってなく、海も黒くって、外見的にも「パッとしない」イメージ持たれたんじゃないかと。(花も春以外は地味だったし)
そこに加えて、テーマパークとして遊びに来たのに、施設も「パッとしない」……「何を売ってるのか解らない」っつう意見が出ても仕方なかったと思う。

逆に言えば、だからこそ開園当初に来ただけで終ってる方々には、今一度遊びに来て欲しいな~と思ったり。
見違える程美しく成長しましたから、例えるなら少女が社交界デビューしてレディとなった様に。(年齢的にもそんな感じだよな)

サービスもね…今でこそ真心サービスで人気の園ですが、当初はそんなでもなかったです、はっきり言って。。(←「むしろ逆だ」という意見も貰いました。↓コメント欄を御参照下さいませ!)(ふくちゃん有難う御座います!)
いや悪いって事はなかったけど…まぁ普通だった…良いのはホテルのサービス位でね。
経営苦しくなってからですよ…はっきり「良いな」と感じる様なったのは。

「ディ○ニーのサービスだってマニュアルじゃ~ん」って意見も有るでしょが、そのお陰で「誰もが同じ一定のサービスを受けられる」とも取れる。
「漏れなく皆が等しく」ってのは、不平等感を与えないっつうメリットが有るかも知れないと。
でまぁ確かに一定のサービスで素晴しく「至れり尽くせり」してくれる場所は当時此処だけで、だからディ○ニーは人気を博したのでしょう。


翻って昔と今のハウステンボスを、頭の中で比較すると……今のハウステンボスのが断然良いです。

建物も良い感じに古びて格調高くなって来たし、緑豊かに木は繁ってるし、四季様々な花が咲乱れる様なったし、魅力有る季節イベントも設定されたし、真心篭ったサービスも受けられるし、問題視されてた施設だってレベル上がって来てるし…経営の苦しさから消えてしまったものも色々有るけど、「昔と今のハウステンボス、魅力的なのはどっち?」と聞かれたら、自分はやっぱり「今のハウステンボス」と答えますよ。


…何だか今回「馴初め話」から離れちゃったなと反省しつつ、次回に【続】
コメント (6)
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