瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

なぜ?なに?ハウステンボスその8

2007年04月27日 20時45分24秒 | ハウステンボス雑感
「はい!テンボス博士!
 更に質問が有ります!」

「何かね?ハウス君!」

 
「ハウステンボスでは、昼間あれだけ昆虫を見掛けるのに、夜、街灯の周りに集る光景を見た事が有りません。
 これは何故でしょーか?」

「ふうむ、またもや良い質問じゃな!
 秘密は場内あちこちに在る、オレンジ色したナトリウム灯に有るのじゃよ。」

 
「あのオレンジ色した街灯に?
 一体どんな仕掛けが有るんですか?」
 
「虫は光の波長によって行動パターンを変える性質が有る。
 ナトリウム灯は虫が最も忌避反応を示す事が、研究によって判明しておるんじゃ。
 この街では計527基を設置して、外部からの虫の侵入をガードしているのじゃよ。」

 
「その為にあの街灯は設置されていたんだー!
 僕はただ、暖か味を演出する為なだけかと思ってたよ。」
 
「逆に、虫が好む波長の色で誘って退治するのが、白色の街灯と電撃殺虫器のコンビじゃ。
 電撃殺虫器は、高圧電流を通した棒を柵状に組み、虫が触れたら忽ち電流が流れる仕組みとなっておる。
 殺虫性が高い白色の街灯とワンセットにして、緑が多い別荘地のワッセナーやフォレストヴィラ等で効果を上げているそうじゃよ。」

「ふーん、フォレストパークで蚊をあまり見掛けないのは、そういった工夫をしているお陰でも有るんだね。」

 
「ハウステンボスには沢山の虫が棲んでおる。
 オオシオカラトンボ・トノサマバッタ・アブラゼミ・コクワガタ・モンキチョウ・ツマグロヒョウモン・シルビアシジミ・ツバメシジミ・ミツバチ・ムラサキツバメ・そして絶滅危惧種のコムラサキ等、種々雑多じゃ。
 これらの虫のテリトリーを守りつつ、かつ人間のテリトリーをも守る。
 その為には殺虫剤を散布して廻るのではなく、出来るだけ虫の習性を考慮して遠避ける方法を取る。
 これこそがエコノミーとエコロジーの両立を目指している『ハウステンボス』の流儀なのじゃ!」

「人間のテリトリーと同様に、虫の、鳥の、魚の、植物の、他生き物達のテリトリーも守って行く。
 …そうだね、皆同じ『ハウステンボスの住人達』なんだもんね!」

 
「さて、これにてわしの講義は終了じゃ!
 しかしまだまだハウステンボスの街造りの秘密は尽きておらぬぞ!
 此処から先はニュースタッド『Kirara』館1F『テーマリウム』でもって、特別講義と行こうかの?
 あそこはハウステンボスの街造りの工夫に付いて、タッチパネルや模型等を使い、解り易く教えてくれる施設なのじゃよ。
 どうかね?ハウス君?」
 
「勿論行くよ!
 楽しみだなー♪」



写真はオレンジ広場に設置されてる街灯を撮影した物。
背景の建物は深夜近く迄営業する飲み屋街『アムステルフェーン』。
右側イルミネーション灯してるのはビネンスタッド~スパーケンブルグに架る『スワン橋』。
跳ね橋になってて、日に数回跳ね上ります。
ちなみに小さくぼんやり写ってる白い点は満月です。

自分が聞いたので1番感心した話は今回のものだったり。
照明で虫除けが出来るんだなぁって…此処だけでなく、他の街でも設置して欲しいものです。



GW(4/28日~5/6)、ハウステンボスでは最早恒例、『米村でんじろう科学博2007』なる、サイエンスショーが開催されます。
楽しびっくりな実験が繰広げられ、親子連れにぴったりのイベントでないかと。
米村でんじろう氏は書籍で知ってる…「割れないシャボン玉実験」なんか、以前実際やってみたけど楽しかった。
要は洗剤液に砂糖混ぜれば割れ難くなるのですが、その分量が多ければ多い程強度が増す。(洗剤液の半分近くまで増やせる)
実験時は外でやった方が良いですよ…あちこちベタベタなっちゃうから。(笑)



【ハウステンボスと私の馴れ初め話その8】

前回の続きです。

2度目のハウステンボス旅行は、一転して印象深いものとなりました。

降り立った佐賀空港は長崎空港以上に小さいものでした。
開港したばかりとは言え、土産屋なんて殆ど無し。

その後電車で行こうかと駅迄来たのですが、どうにも連絡が悪いんで、仕方なくタクシー使って行く事に。
乗ったタクシーの運ちゃんに、「今日初めて乗せたお客さんですよ」と言われてしまったり。
開港して客増えたかっつうとさに非ず、毎日3~4組も乗せれば良いトコだそうで…空港造った意味無ぇ~。(泣笑)
地方の運ちゃんらしく、実にのんびりした良い方でした。
行く間中、色々観光案内してくれたし、こちらの質問に答えて下さった。
「佐賀駅の付近に電柱が建ってないのは何故か?」っつうのも、この時訊き、教えて戴いたもの。

ハウステンボスに到着したのは正午頃。
着いて直ぐ全日空ホテルに荷物お願いして、1Fのカフェテリアで昼食にしました。
此処のカフェテリア、フロアが小さいですが、メニューが思ったより幅広い。
子供好きのするメニューが多いし、比較的リーズナブルなんで、家族連れには案外お勧め。
8:30~22:00迄営業してくれてるのも便利。
隣に土産コーナーやゲームコーナー、コンビニ迄在るし、場内ホテル宿泊してても、毎回時間待ちに利用してます。

食べ終っていざ入国。
前回アミューズメント施設は制覇しちまったんで(笑)、今回はもういいかと美術館中心で廻りました。
先ずは『テディベアキングダム』寄って、次は『エッシャーマジックライド』に乗った。

『エッシャーマジックライド』は、現在『フィッツ』が店開いてる所に、期間限定で公開してたんですよ。
特設らしく安っぽい造りではありましたが、中々面白かった。
エッシャー画の世界にライド乗って入って行く様な感じでね~、正直動きが感じられる分、『ミステリアスエッシャー』よりも面白く感じてしまった…。(好きな方御免なさい。いや本当、嫌いじゃないんですよ、『ミステリアスエッシャー』も)(汗)
実際人気高かったらしく、99年10月末迄の公開予定だったのが期間延長になってた。
お陰で自分も楽しめた訳で、運が良かったなと思う。

その後キンデルダイクで花愛でて、入国口迄戻って2階建てバスに乗りました。
この時代、2階建てバスなる乗物が場内を走ってまして、パスポート利用してブルーケレン~スパーケンブルグ迄ノンストップで乗って行けたのです。
幌の掛かる2階から観ると見晴しが頗る良かったですよ。
オープン席だから風も心地良かったしね~、環境に気を遣い、運行しなくなったのは残念。
まだクラシックバスは現金のみの利用に限られてたんで、有効な足として重宝してましたです。

パレス美術館ではオランダ絵画展やってました。
薔薇はもう散っていたと記憶している。(12月上旬だったし)
てゆーか薔薇園って、2000年頃迄のガイドには載ってないのですよね。
何時頃から造られた物なのか…。

そんでこの頃はクラシックバスの停留所が、パレス前門側にも立てられてた。
現在駐輪所の置かれてる付近です。
あそこにおじさんが立ってて案内してたのだ。

前回ひたすら廻って足に来た事を反省し、現金払ってでも交通機関を利用する事にする。(200円位なら安いもんだって…)
待ってる間、おじさんが人懐っこい笑顔で話し掛けて来なさった…九州弁で。(笑)
カッチョ良く洋風のコート着込んでたんで、妙なギャップを感じ笑ってしまった。(無論、心の中でですよ)

「もう光の宮殿は観たか?」と訊かれたんで、「今日来たばかりで未だ観てない。それは何ですか?」と訊き返す。
「このパレス全部を照明で光らせるんですよ。今年のクリスマスから始めた企画です。是非御覧になって下さいよ」と。

…それは良い事伺った。(いやハウステンボスニュースに載ってたのだけど、きちんと読んでなかったもので知らんかったのだ)
是非後で観に行きますと力強く答える。
バスが来て乗る際に、おじさんが瞳輝かして仰ったのですね~。

「此処は新しか街なんったい!」

ああそうかと…この一言で、漸くハウステンボスの正体が掴めた気がしたのです。(笑)
成る程、それならテーマパークと言うより遊園地として今一な理由も解る。
てゆーか既存のテーマパークと同じ目で見ちゃいけないんだと、初めて理解出来た。

バスに乗ってビネンスタッドで降ろして貰う。
ちなみに当時はバス停の数が今より多かったです。
確かワールドバザール前にも停まったと記憶している。

降りたら丁度広場でクリスマスソングメドレーをやってました。
折角だからと、じっと観賞。
この時歌って踊ってた方々が非常に巧く、またフォークロア調の衣装が素敵でね~。
最後はサンタクロース(聖ニコラスと呼ばれてた)が登場して、観ていた子供達にプレゼントを配るというショーで御座いました。

観終って『ギヤマンミュージアム』に入館。
此処は硝子の美術館でして、目玉は吹き抜けのホールに吊るされたバカラ社製のシャンデリア。(ふくちゃんのブログにも、下から横から観た写真が載ってますです)
入ると案内のお姉さんから、「もう直シャンデリアに明りが点りますよ。是非御覧になって下さい。」と薦められる。
またもや良い事伺ったと、館内巡った後でじっと待つ。
17時にキラリラリンと美々しく点されました。

前回と違い余裕持って廻ってたから、色々と声かけて貰い易かったようで。(笑)
色々気付かされる事多かったです。

ニュースに「17:30~アレキサンダー広場で『光のセレモニー』が行われる」と書いてあったんで、美術館出た後も広場付近で待ってました。
母は喉が渇いたっつって紅茶を買いに。
自分の分も頼み、野外席温めてました。
したら中々戻って来ない。
ショー開始して数分経ってから戻って来たんで、何処まで行ってたのか訊いたら、「直ぐそこの『グーテンアペティート』って店だけど…そこの店員さんがやたら親切で、ティクアウトの紅茶頼んだら、『茶葉が開くまでお待ち下さい』って言われちゃって…!」とのたまった。
……紙コップに淹れて出す紅茶で、「茶葉が開くまで待つ」とは、あまりにも丁寧過ぎる対応な気もするけど感動しました。(笑)
この時食べたマフィンが美味しかった…今は無くなっちゃったけど、あの味は恐らく忘れられん。

ショーはとても感動的なものでした。
光の精に扮した歌手&ダンサーが、サンタと共にクリスマスソング歌って、ラストで広場の明りをいっぺんに点すだけなんですけどね。
『牧人羊を』だったかな?
出演されてたソプラノ歌手の方、とても歌が巧かったです。
皆雪の様に真っ白な衣装纏ってて、蝋燭を掲げた瞬間、広場が眩い光に包まれる。
インパクトでかかったですよ~。
未だドムトールンは現在クリスマスに観られる物よりピカピカ光ってなかったけど、話も何も無くただ歌だけだったけど…解り易かったし、未だに印象深く残ってるなぁ。

ショーに感動した自分は、引続き18時~の『光の宮殿セレモニー』も観に行きました。
おじさんが是非にって薦めてくれたショーだもの。

広場の点灯式も素敵だったけど、パレスの点灯式は更に素敵でした。
点灯式は後庭で行われましてな。
広場同様、光の精とサンタが庭に降り立ち、「聖しこの夜」を歌った後でいっぺんに明りを点すのです。
光輝く幻の庭園を初めて観た時は、そりゃあもう感動に胸が震えましたですよ。

その後庭園をぐるりと散策して、夕食は『楼蘭』にてとりました。
案内されたのは運河を見下ろす窓際席。
食べてる途中でパッと店内の照明が落とされましてな。
「何だろう?と」思ったら…運河で何かやってる。
『カナルファンタジア』っつって、屋根に照明点したカナルクルーザーが、音楽に合せて運河をダンスするっつうショー。
操舵技術相当必要だと思うんですが、実に軽やかに、クルクル回って踊るんですな~。
昔の車のCMで、車が音楽に合せて躍るっつうのが有りましたが(「街の遊撃手」なんてキャッチコピーで)、それの船バージョンと想像して下されば。
最後は水上スキーや花火も加わって、非常にハウステンボスらしい、優雅で華麗なショーでした。
願わくば復活して欲しいけど…難しいかな。
店内に居るお客さん全員、窓際に集まって拍手送ってましたよ。(笑)
食べた蟹炒飯の味にも感動した。
あんだけ美味い炒飯は、そうそう食べた事無いです…今の楼蘭の炒飯も美味しいとは思いますが。(値段考えると充分満足出来る味かと)

夕食終って外出たら…なんと雪が降って来た。
「花火やるのかしら?」と不安に思ったけど、前回雨でもやったらしいしな~と信じて待ちました。
寒かったんでグランキャフェ前の露店バーでホットカルーア買って、海に面したオレンジ広場で呑んで待ちましたよ。
あの日は寒かった…店入って「長崎だから暖かいかと思ったんですが、雪降るの案外珍しくなかったりします?」と伺ったら、「いや~、珍しいですよ!」と笑って答えられました。
店員さんも「寒か~!!」って九州弁で震えてらしたもんな~。(微笑ましい)

時間になって花火は無事打上げられました。(その前座のレーザーショー『サウンドギャラクシー』も綺麗なショーでした)
この時の花火がまた美しかった!
晴れた日より、曇って雨や雪降ってる方が、花火やレーザーが反射し、綺麗に観えるんですよ。
落ちて来る雪と火の粉が混じり合って、まるで光の雪の様に観えました。
あの日観た感動が忘れられなくて、私は今でも花火だけは欠かさず観るようしてるのですよ。

泊ったホテルの部屋も、前回とは違ってパークに向う部屋。
高層から見下ろす、雪の中の光の街は、この上なく幻想的で御座いました。
広さも28㎡しかなかった前回と違い、38㎡も有りましたもん。
広々のんびりさせて戴きましたよ。(笑)
今は余程の混雑時期に当らない限り、最初からパークビュールーム設定してある旅行プランばかりですね~。
此処のホテルの最大的売りは、「ハウステンボスを窓から見晴らせる」事でしょう。
これは場内ホテルに宿泊して居ては味わえない点ですから(富士山の裾野からだと却って絶景が観えないように)、宿泊時はパークビュールームを是が非でも指定されて下さいまし。

雪は朝まで降り続きました。
朝、雪に煙る街が、実にメルヘンしてて、浪漫を感じましたです。
…帰りの飛行機が無事飛ぶか、不安には感じましたが。(笑)
これも幸運な事に、長崎空港は雪積ってたらしいんですが、佐賀は晴れてたんですよ。
なので無事時間通りフライト出来ましたです。

とまぁこんな感じに、2度目のハウステンボス旅行は、一転して記憶に残る旅となったのです。
そしてこの時訪れて以来、ハウステンボスにぞっこん惚れた私は、毎年行くようになったのでした。

ハウステンボスがハウステンボスらしい味を見せるようなったのは、開園してから数年後なんじゃないかと思うのですよ。
だからもし開園したばかりの頃訪れただけだと言う方は、願わくば再度訪れて下さればなぁと思う。
きっと当時は気が付かなかったものに気が付くから。

…所で今回昔の写真等引っ張り出して解った事ですが…私、今迄1度目2度目と年続けて訪れてた気で居たのですが…実際には97年、2000年と、3年離して訪れてたのですね~。
記憶っていいかげん…。(多分98、99年版のガイドブックを買って持ってたんで、その年にも行ってると誤解したんじゃないかと…散々と思いながらも、行く気は失ってなかったのね、自分…)

……いやでも調べてみたら、佐賀空港が就航したのは98年だ……だとして↑の記憶は2度目に行った時ではなく、3度目か4度目かに行った時のものかも…?

………段々不安になって来ましたが、まぁ兎も角↑で挙げた様な体験を重ねてく内に、嵌って行ったんだなって考えて下されば。(汗)

実は2000年~メモを付けるようなりましたが、それ以前はメモ付けてないんですよ。
この頃はデジカメ持ってなかったし、正直2000年以前の記憶は遠い彼方に飛んでます、御免なさい。(汗)


有耶無耶の内に【完】



そうそう、まったりさんのブログに可愛い写真がUPされてたんで、紹介させて貰います。
今年はベビーラッシュらしい…嬉しいな♪
コメント (7)
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