瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

歌え!!アニソン!!~伝説巨神イデオン~

2007年04月16日 21時40分40秒 | アニソン
――イデオン→「皆星になってしまえばいいのよ!」、エヴァ→「だから皆死ねばいいのよ」。





ペンペンペレレン…♪ ペンペンペレレン…♪

ペンペンペレレン…♪ ペンペンペレレン…♪

聞えるかぁ…♪ 聞えるだろう…♪

遥かなぁ…♪

とぉどぉろきぃ~~~~~♪

――チャチャチャチャチャチャチャチャチャッチャー♪

闇のぉ~中♪ 心揺さ振るぅ♪

目覚めぇ~♪ 始ぃ~まぁ~るぅ~~♪

――ッパッパッパァー♪

大地割りぃ♪ そそりたつ姿♪

正義のあかぁしかぁ~~~♪

――タラ~ラタラ~ララァ~~~ラァ~~~…♪

伝説のぉ♪ 巨神の力ぁ♪

銀河ぁ~♪ 切りぃ裂ぁくぅ~~♪

――パパッパァー♪

雄叫ぇ~びがぁ~♪ 電光石火の♪

いちげぇ~…きを~呼ぉぶぅ~~♪

震え~るぅな♪ 瞳凝らせよ♪

ふっかぁ(ジャン♪)つぅ(ジャン♪)のぉ~~~~♪(ジャジャジャジャン♪) とぉきぃ~~~~~♪

――パパパパパパパパァ♪――パァーパパァー♪

ひぃとぉよ♪ 命よぉ~♪ 始まぁ~りを見ぃるぅ~~♪

――フォンフォンフォーン…♪

スペースランナウェイ・イデ・オーン♪

イ・デ・オ・ン~~~♪

スペースランナウェイ・イデ・オーン♪

――パパパッ♪

イ・デ・オ・ン~~~♪

――パパパパパッ♪――ルルルル♪

――パパパパパッ♪――ルルルル♪

――パパパパパッ♪――ルルルル♪

――パパパパパッ♪――ルルルル♪

――ジャジャジャジャジャンッ♪――ジャジャジャジャジャンッ♪

――ジャジャジャジャジャッジャッジャッジャッジャッジャッジャッ♪

――パンッ♪――パンッ♪――パンッ…♪





…「ムーの白鯨」に続いて、これを採り上げるのも、何かの導きか…?


1980年5/8~1981年1/30迄、東京12チャンをキー局として放映されたアニメ。
制作は日本サンライズ(現サンライズ)。


OPタイトルは『復活のイデオン』、作詞は井荻麟氏(←実は監督である富野由悠季氏の別名)、作曲&編曲はすぎやまこういち氏(←主にドラゴンクエストの音楽を手懸けた事で有名な方)、歌ってるのはたいらいさお氏。


人類が宇宙に移民を開始してから約50年後とされる未来――

地球人(←特に断定されては居らず)は2年前から移民を行っていたアンドロメダ星雲の植民星『A-7・ソロ星』で、第6文明人(←かつて地球人と接触した第6番目の異星人の意)の遺跡である巨大人型メカ『イデオン』を発掘する。

時を同じくして、伝説の無限エネルギー『イデ』の探索に訪れていた異星人種『バッフ・クラン』と接触。

勝手に本隊から離れたバッフ・クラン族宇宙軍総司令の次女『カララ・アジバ』を捜索に来た下級兵士の発砲を機に、2つの種族間で武力衝突が勃発する。

遺跡調査団長ユウキ・ロウル博士の息子である主人公『ユウキ・コスモ』等は、争いを避けようと「戦意は無い」事を示す白旗を揚げるが、不幸にもバッフ・クラン種族社会でそれは「お前等を地上から抹殺する」という逆の意味だった為、事態は更なる悪化の方向へ。

主人公達は発掘したイデオンで応戦しつつ、同じく発掘された宇宙船『ソロ・シップ』に乗り込み宇宙へ逃れる。

だが発掘したそれにこそ、バッフ・クラン族が探し求めていた無限力『イデ』が秘められて居たのだ。

そしてソロシップのクルーがバッフ・クラン族総司令の次女カララを乗せて脱出してしまった件も加わり事態は泥沼化の一途、遂には星間戦争にまで発展してしまう。

安息の地を求めソロ・シップは、地球人側の移民星に次々逃げ込むが、バッフ・クランは執拗な追跡の手を休めず、また各移民星の側も戦いに巻込まれる事を恐れて彼等を追い払うだけ。

ひたすら宇宙を迷走するソロ・シップクルー達…そんな彼等の周囲で、次第に奇妙な異変が起り始める――


…と、これも相当複雑な作品背景だったもんで、ウィキペディアの粗筋よりほぼ転載してしまってます。(御免なさい)(汗)

粗筋読んでも解る通り、原作監督の富野由悠季氏(←本名は富野喜幸氏)が過去に制作した『無敵超人ザンボット3(1977年放映)』・『起動戦士ガンダム』の設定を更に煮詰めて出来た様な作品です。
そして『ザンボット3』のあのラスト以上に重く凄惨なラストでも有名。


――惑星滅亡、全員死亡しちまいますから。


TVシリーズではそこまで描いてないんですよ…あまりに複雑難解悲惨なストーリーだった故、子供に観て貰えず玩具の売行き不振から打ち切り食らっちゃったもんで。
TV最終回ではイデの導きにより2つの種族が和平交渉に臨むも(ってか、カララとその父親が)、話し合いは決裂し戦いは終らず…みたいな所で終っちゃったから。(TV観ていた時子供だったんで、あまし記憶に残ってないんですが…)


ただファンの人気が非常に根強かった。
そこから『初代ガンダム』の様に映画化して「真の最終回を!」っつう気運が高まりまして、『接触篇』&『発動篇』と呼ばれる映画が1982年に同時公開されたんですよ。(上映時間全部で3時間と少々…凄ぇ)

『接触篇』はTVシリーズのダイジェスト、つまり纏め。
『発動篇』が主にTVでは描けなかった最終4話…これが未だにアニメファンの間では語り草になっている。

兎に角死ぬ、人が死ぬ。
それも凄惨に…首が飛ぶ、腕が千切れる、銃弾で蜂の巣にされる等々。(女子供の死に様が特に酷かったような)
当時にして最高水準の作画でそれやるもんだから、衝撃は少なくなかったです…。
星は滅び、全ては無と還り、そして輪廻転生――無垢となった魂は、新たな世界を目指すのだった。

TVシリーズ観ずに映画目にしたら、何とコメントしていいか悩むと思いますよ。
TVシリーズ観てた人でも、この映画ラストには恐れ入ったもの。(笑)

で、結局話の核だった(筈の)無限エネルギー、『イデ』の秘密は明かされず終いだったし。


大人になって内容反芻してみるに…確かにあれ程リアルに『戦争』を描いた作品は無かったなと考えたり。

何で2つの種族が戦い合ったかっつうと、お互いが「恐かった」から、「解らなかった」から。

疑心暗鬼の心が強大な兵器を求め、そして自分達の安息の為に互いを消そうとした。

途中手にした兵器の力の恐ろしさから、手放そうと破壊を目論むも叶わない。

しかもその間敵側から攻撃され、止む無くまた兵器を使って薙ぎ払う。

和解の機を設けられたりもした…しかし互いの人類は解り合おうとしなかった。

そうして『イデ』は、遂に発動してしまう――争いの根源は「人間のエゴや恐怖」に在るとの結論を導き出した末に。

全てを無に還し、争いの無い世界を創造する為に。(こうして第7番目の人類文明も終りを告げたっつう事か…)


……日本アニメにおける「天地創造譚」とも読めなくもない(かな?)。


2つの種族間の争いが、如何にも現在まで争ってる某国と某国の描写に重なってて、ブラックな笑いを連れて来たりもする。(笑)
いややはりこれは某国や某国の問題だけでなく、人類の争いの根そのものを語ってますね。

深読みすれば確かに傑作なのですが………まぁ…ぶっちゃけイカレテル。(ファンの方済みません)

関った者(物)全てを破滅に追いやる悪魔(神)の巨大ロボット『イデオン』…例えるならそう、『死神ベンツ』の様に。(1914年にボスニア州サラエボで起きたオーストリアの皇太子フランツ・フェルディナンド暗殺事件の折、乗ってたと言われる赤いベンツの俗称。この事件が第一次世界大戦の火種となったのは有名。その後ベンツは人から人へと渡り、乗った者全てを死に追いやったそうな…乗った人は死んでも車体は多少損傷しただけで無事っつうのは確かに不気味。その後第二次世界大戦中連合軍の爆撃によって破壊…されたらしい)

監督の富野由悠季氏はかなりのオカルトマニアなんだろうなと感じられる。
『海のトリトン(1972年放映)』『ライディーン(1975年放映、前半のみ監督)』等、オカルトチックな匂いを持つ作品が多い。(笑)
現代は地球人と異星人が接触して第7番目に創られた文明である…この説、実際にオカルト界では実しやかに語られてまする。(今は第6番目だったか?)


時にファンから「皆殺しのトミノ」と揶揄されてた氏ですが、宮崎駿氏以上に日本のTVアニメの屋台骨を築いた方じゃないかと自分は考えてる。
早い段階で有名になり、TVより映画制作を中心に動いて来た宮崎氏と違い、富野氏はかなり後年になっても、多くのTVアニメ制作に関って来られた。
人よりズバ抜けて絵コンテ(←脚本を絵にし直す作業。これを元にアニメは作画等の作業に移れる。言わば第2の脚本)描くのが早かった為に、『アトム』から数年、氏の関ってない作品を探す方が難しい…それ位多数のTVアニメ制作に関ってる方なのだ。

『バイファム(1983年放映)』の原案も氏だという事だし(考えてみれば『イデオン』は「暗いバイファム」と取れない事もない…)、『ママは小学4年生(1992年放映)』のあの素晴しいオープニングは、氏が制作したストーリーボードを元に描いたそうな。
ライト作品もヘビー作品もこなしてみせる、プロだなぁと感心してしまう。

「戦争は必ずしも悪ではない(悪い種を滅ぼせるから)」等、発言をまんま受取るとキ○○イ極まりないですが(失礼)、本心は非常に奥が深い。
厳しく口喧しく独善的な禿親父で在りながら(←再度失礼)、制作スタッフに愛されていたりと中々面白い方でありまする。

最近は以前の様に「キャラを殺さなくなった」と評判。(笑)


『イデオン』に話を戻して――


この作品が後のアニメ&漫画に与えた影響は少なくないです。

『アクロバンチ(1982年放映)』等、これに倣った様な世界滅亡・輪廻転生的最終回が80年頃に流行った。(以前にも言いましたが…世界終末オチが流行ったのには、あの「1999年7の月、人類は滅ぶ」なんて予言のせいでも有るかと…皆が何処かで未来に対して恐怖を抱えていた気がするのだ。)

そして80年以降でも『エヴァンゲリオン(1995年放映)』が――粗筋読んでて感じた方もいらっしゃるでしょうが、はっきり言って似ている。
ラスト、有耶無耶の内に人類(エヴァの場合ほぼ)滅亡な点も、映画化への道程、そして映画の構成までよく似ている。

劇場版『イデオン』と劇場版『エヴァ』、併せて観るとよりその思いが深まるかも知れん。
てゆーか劇場版エヴァが可愛く思えるかも知れん。
てゆーか観終った後、思っ切し鬱になっちまうかも知れん。(笑)



参考)…フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』&月刊『OUT』ロボットアニメ特集号。




…突然ですが、明日から去年みたく火・水・木は、ブログお休みさせて頂きます。
更に5/13~7/2迄は、金・土のハウステンボス記事以外、更新しませんよと先に断っておく。
5/13~7/2迄、半落ち…いや5/7落ちか??…兎に角全くネットに出て来ない積り。

…7/3~のナミ誕準備の為に。(照笑)

5/13~7/2迄の金土以外の曜日は、私は死んだと考えて下さい。

…それは性質の悪い冗談だとしても(苦笑)、反応無くなります事をどぞ御了承下さいませ。

全てはナミ誕作品を完成させる為、

そう――全ては、完成の為に!!(←プロ野球ファンにしか解らん洒落だな…)
コメント (2)
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