瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

08年、クリスマスには歌を歌おう♪その2

2008年12月16日 21時04分20秒 | クリスマス
はぁい♪ミス・メリーよ♪
今日も昨日に引き続き「聖ニコラウス」についてお話するわね。

広くサンタのモデルに考えられてる聖ニコラウスだけど、外見からしてかなり違うわ。
サンタと言えば白くてフワフワの毛で縁取った赤い服を着てる太っちょ親父を連想するでしょ?
けれど聖ニコラウスは司教様だから、光り輝く白い法衣を纏って、十字架の印された帽子を被ってるとイメージされてる。
サンタクロースも昔は白く長いコートを着た痩せた姿で描かれるのが一般的だったそうよ。
それがどういった経緯で赤い服に変って行ったかは、こちらの記事を参考にして貰うとして…じゃあ聖ニコラウスって一体どんな人だったのか、残された伝説から読んでみましょ。


―聖ニコラウス伝説その1―

ギリシャの都市パトラスの裕福で敬虔なキリスト家庭に生れたニコラウスは、生誕したその日に湯船の中で立ち、断食の斎日である水曜と金曜には母の乳房を1度しか吸おうとしなかった。
成人後は莫大な遺産を全て教会に寄付し、自らもミュラで司教を務めて数々の善行を施した。

―聖ニコラウス伝説その2―

フランスで或る肉屋が妻の勧めに従い、落穂拾いに来ていた3人の子供を殺して、塩漬けにしてしまった。
7年経ってその店にニコラウスが訪れ、注文を取りに来た主人に向い、「7年前の塩漬けの肉が欲しい」と言った。
それを聞いた主人はすっかり怯えて己の罪を告白した。
話を聞いたニコラウスが、塩漬けの桶の蓋に3本の指を乗せると、3人の子供が大欠伸しながら出て来た。

―聖ニコラウス伝説その3―

或る日或る海で水夫達が大嵐に遭った。
その水夫達は聖ニコラウスの偉大な力を聞いていたので、聖人の名を呼びながら「もし噂が本当でしたら、どうか私達をお助け下さい!」と一心に祈った。
するとニコラウスと思しき気高い姿が現れ、忽ち嵐は治まり無事航海を続ける事が出来た。
上陸した水夫達は聖ニコラウスに深く感謝し、聖人を祀る教会に揃って詣でたが、果たしてそこに在った姿は、正しく彼らが見た聖ニコラウスだった。


他にも「3人の年頃の娘の為に金塊の入った袋を、3晩続けて煙突から投込んで救った」伝説が有名ね。
その時「投げた金塊が暖炉に干してあった靴下に入った事から、クリスマスプレゼントを靴下に入れる習慣が生れた」って話だけど…様々な奇跡譚から見えて来る像は、「殆ど人間じゃない」ってトコかしら?
ぶっちゃけどれも真実ではないと思うわ。
ただ民間にはキリスト以上に人気の有ったヒーローだった事は確か…だからこそ世界を廻って福を配るキャラクターに据えられたんでしょうね。

けどキリスト教会側では聖ニコラウスの存在を認めてはいないの。
昨日「12/6は聖ニコラウスの日として制定されてる」なんて言っちゃったけど、これは正式に定められたんじゃなく、あくまで民間伝承から根付いたものよ。
認めないのは「あらゆる福はキリストの御名において与えられるべき」との宗教的理由だけじゃなく、「本当に実在したか疑わしい」というのが有るらしいわ。
現トルコ、イスタンブール近くの『ゲミレル島』に在る聖堂には、聖ニコラウスの遺骨が埋葬されているけれど、それが伝説上の聖ニコラウスの物かは確かじゃない…。
そもそも当時「ニコラウス」と言う名前は非常にポピュラーで、その聖堂内にも数人のニコラウスの遺骨が埋葬されているらしいの。
しかも埋葬されたニコラウス様全員、民間で大変人気を博した司教だったという記録が残されていて、この中の誰が具体的に聖ニコラウス=サンタクロースのモデルにされたのか判らないんですって。

更には聖ニコラウスが生れる以前から、プレゼントを贈って廻る存在は居たのよ。
次回はその存在についてお話するわね。

といった所で2曲目…旧子供賛美歌第45番に数えられてる歌で、ひょっとしたら子供の頃歌った覚えの有る人も居るかもしれないわね。
それじゃあ皆、曲を聴きながら今夜はこれでお終いにするけど…次回もまた楽しく歌いましょう♪



                   【きけよきけよそらに】


聞けよ聞けよ空に♪ 響く鐘の声を♪

今日は♪ 嬉しい♪ クリスマスの日♪

聞けよ聞けよ空に♪ 響く鐘の声を♪

子供の好きな♪ イエス様の♪

産れ給いし♪ この良い日♪


聞けよ聞けよ空に♪ 響く鐘の声を♪

今日は♪ 嬉しい♪ クリスマスの日♪

聞けよ聞けよ空に♪ 響く鐘の声を♪

綺麗なモミの♪ 木を囲み♪

皆で祝う♪ 嬉しさよ♪


ラーラララララー♪

ラララララー♪

ラララララララララー♪


聞けよ聞けよ空に♪ 響く鐘の声を♪

今日は♪ 嬉しい♪ クリスマスの日♪

聞けよ聞けよ空に♪ 響く鐘の声を♪

歌声合せ♪ 諸共に♪

この日の恵み♪ 讃えましょう♪



…かなりマイナーなんで知ってる人は少ないだろう。(汗)
加えて宗教色強い歌詞なんで、受容れ難く感じられるかもしれませんが、合唱に適した良い歌に思えます。
検索した所、視聴出来る頁を発見しました。(→こちら
昨日紹介した「そりすべり」も此処に入ってるんで、宜しかったら聴いてみて下さい。

そも「ニコラウス(Nicolaus)」という名前は、「勝利(nicos)」と「民衆(laos)」を組合せた、「民衆の光輝」を意味してるんだとか。
名前からして民間のヒーローで、尚更実在が怪しまれるトコですが、兎も角サンタクロースの名前の元な人である。
んで墓も間違い無く在って、実際に居た事は確認取れてるけど、それがサンタのモデルになる様な人だったかは不明な訳ですよ。
ひょっとしたら同時期に生れた空想上の人物かもしれないという…。
ちなみにどうして聖ニコラウス様の遺骨が一堂に集められたかはこちらの記事に。

余談だが金属の「ニッケル」と言う名前は、聖ニコラウスから来てるっつう説が有る。
銅だと思ったら違ってた、「この人間を惑わす悪魔め!」みたいな意味から付けられたんだそうな。
「ニッケル」には「悪戯悪魔」みたいな意味も有るんだと…同じ意味から名前が付けられたのが、ノルウェーに居る悪戯妖精「ニッセ」。
聖人の名前が悪魔にされる辺り、歴史の悪意を感じずにいられなかったり…。(笑)


写真はハウステンボス、オルゴールファンタジア側に飾られたツリー。
去年は元クリスタルドリーム館の前に飾ってあった。
品の有る大人っぽい飾り付けで、自分はこのツリーかなり気に入ってたり。
コメント
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