ミス・メリーのクリスマス雑学講座♪

今年もブログ主に代わってクリスマスソングを歌うわよ♪

あにめぞん感想、ざっくばらん59

2013年01月19日 21時03分29秒 | 漫画&アニメ
数日前に降った雪がまだ残ってる…。
屋根の上にも残ってる…東京には雪掻きの習慣無いからなぁ。
来週火曜にもまた雪の予報が出てるんすけど…降り積もってしまうのか?
時節の挨拶(?)を済ましたところで、前回の続きで御座います。


・第59回「ドキッ!九条明日菜はじめての体験!!」 脚本:金子裕 コンテ:吉永尚之 演出:関田修 作画監督:河南正昭

…原作の面白いエピソードを使った今回、非常に面白い出来だった。
勘違い、肩透かしで、こんだけ面白い漫画に描く、高橋留美子先生の才能は素晴しい。
ヤケクソで三鷹さんのプロポーズに応じる積りだったが、前夜五代を待ち徹夜したのが祟って約束の店で爆睡、目が覚めたら三鷹さんも他のお客の姿も無く呆然としてしまった響子さん。
「もしや大事な場で寝こけてた私に呆れて帰ってしまったのかしら…?」と蒼褪める。
片や三鷹さんは約束の店に来たものの、何故かその響子さんと九條明日菜お嬢様が同席、近付けず困ってたところをお嬢様の犬達に存在を嗅ぎ付かれ、襲われて撃沈してしまったつう。(笑)
「プロポーズすると約束しながら現れなかった僕に愛想をつかした…?」と蒼褪める。
結果どっちも「自分の不誠実な態度に相手が怒ってる?」と誤解するのです。
ここの展開、本当に上手いと唸る。
本当なら1話位気まずいままで引っ張りたいとこだけど、後が圧してる為あっさり2人を会わせちゃったのは残念。
2人とも何故か相手が怒ってない事に疑問を抱くも安堵、話を蒸し返し自分の不覚を明らかにしたくないから、なあなあで仲直りしてしまった。

一方、五代君の方はというと――

一刻館住人達から「三鷹にプロポーズされたのを五代に相談しようと、響子さんが前夜ご馳走作って待っていた」事を知らされる。
なのに自分は坂本とソープの梯子(したんですかね?アニメでも結局)して朝帰り、これはもう詰んだ…!!と蒼褪める。
話をしようとしても響子さんは腹を立てて聴いてくれない。(実は三鷹さんの件で思い煩いボーっとしてる。)
起死回生の策を練る彼に、救いのアイテムが渡される。
――それはカセットテープ。
アルバイト先の保育園の女児キョウコちゃんから音のラブレター、つまり愛のメッセージが録音されてるカセットテープを渡された彼は閃く。
――面と向って言えないなら、気持ちを録音して渡せばいい!!
そっから先の展開はもう笑うしかない、いや彼の涙ぐましい努力を笑っちゃいかんけど。
当然ながら一刻館住人達から邪魔されて、完徹カラオケ大会に雪崩込むという。
一刻館から出て、外ででも録音したらいいのに。(それでも邪魔入るんだろうな、これってそういう漫画だし。)(笑)
しかし五代は挫けない、早朝、一刻館住人達が眠りに落ちた隙に録音、カセットテープに認めた本当の気持ちを響子さんに渡す事に成功。
そして音のラブレターをくれたキョウコちゃんにも、律儀にカセットテープで返したのです。
ところが(お約束だが)渡すテープを間違えた。
響子さんに「本当の気持ち」と言って渡したテープは幼女キョウコちゃんへ渡す筈の物。
「やぁ~キョンキョ~ン♪ごだいのおにいちゃんだよ~♪ラブレターくれてありがと~う♪おにいちゃんとぉ~ってもうれしくて、バンザイしてまわっちゃったぁ~♪でもキョンキョンはまだちっちゃいから、およめさんにしてあげられないんだ~♪ゴメンね~♪」
一の瀬「……なんだい、これ?」
響子 「五代さんの、本当の気持ちだそうです。」
朱美 「要するに『おまえなんか嫁にしてやらない』って事?あいつ、自分の立場解ってんのかね?」
四谷 「呆れてオナラが出そうです。」

一方、幼女キョウコちゃんに渡されたテープは響子さんに渡す筈の物。
夜に家族団欒の場で流されたそれは、異様な重々しさに満ちていた。
「好きです、響子さん…!貴女との将来の為に僕は貯金を始めました…!貴女の笑顔を思い浮べると…云々」
キョウコちゃんは大喜び、パパママ唖然呆然。(大笑)
現代だったら犯罪者にされ捕まりそうです。(笑)

と、後半は特に涙流して笑ってしまう展開、いやもう面白過ぎっ!!(笑)
ただプロポーズに応えてくれない場合、「2度と貴女の前に顔を出しません」とまで三鷹さんに言わせながら、結局元のぬるま湯関係に戻った事に、原作発表時「いいかげんにしろ!!」との批判の声が聞かれなくもなかった。
「何年ループさせる気だ!?早くケリ着けろ!!」と。
ま~恋のラビリンスに迷い込み、最終的には5年だもんなぁ~。(笑)
今回の展開は「遂に三角関係に決着」との期待が、それだけファンの間で持たれたのだろう。
だから結局は何時ものギャグで逃げた事に批判が上ったという。
けどこれは留美子先生の持ち技だから。
持ち技も極めれば誰にも真似出来ない芸術です。

今回アニメは面白い原作を活かす方向で、三鷹側・五代側の展開を上手くクロスさせてたと思う。
五代と響子さん、双方とも追い詰められる緊張感、盛り上りが増します。(同時に三鷹さんも追い詰められてる。)
「貴女の為に縁談を断る」って殺し文句超えて脅迫だよねえ。(笑)

ただ、オチで「チャンチャン♪」とばかりにBGM入れたのは余計に感じた。
「はい、ここ笑うとこ~!」と笑いを強要されてるようで。
今回みたいに鮮やかな落しなら、BGM入れなくても充分笑える。
原作で敢えて擬音を入れなかった作者の意図を汲むべきだったんではと。

(個人的評価)脚本△ 演出△ 作画△ …今回の予告は一の瀬さん、朱美さん、四谷さん、五代君、タイトルコールを響子さんという、一刻館オールスターズ。後期は主にこのパターンで占めそうです。


コメント
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