年間500店以上を食べ歩く飲食店プロデューサーの食日記

仕事柄、日本中を飛び回っていて、その出張先での外食を日記にしています
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福岡地下鉄渡辺通駅:「海木」    ここでしかいただけない逸品「だしいなり」

2011-03-18 19:16:45 | 九州・沖縄
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午前中に打ち合わせを済ませ、ランチに向かったのは「海木」ってお店
実はこちらへ来るときに乗ったJALの機内誌で紹介されていたいお店で、“だしいなり”なるものが名物なのだそう
この3月、JALのファーストクラスでの機内食にも取り入れらているらしいのだけど・・・


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天神と言う中心地からちょっと離れたトコロ 
ホテルニューオオタニの北側の路地をちょっと入ると、こちらのお店があるのだ

6人掛けのテーブルと、同じく6人ほど入れる個室、それに6席ほどのカウンターでありましょうか
決して広くない、しかし板長の目が届くサイズのお店と言うことでありましょう
ちょっと大人の隠れ家みたいで、ステキなお店であります


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お昼のメニューはお弁当だけ
それに天ぷらを付けるか否かの選択が出来るのだけど、折角来たのだから天ぷらもいただくことにいたしましょう

たこの柔らか煮、筍の焚き物、鯛のお刺身、田楽や焼き魚などなど
日本料理を看板にするだけのことがある、薄味で上品なお料理であります
天ぷらは、海老をメインに、ぜんまい他、数種のお野菜たち
彩りも美しいお料理は、気持ちを安らがせてくれますね


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JALの機内誌を見て“だしいなり”をいただきたくて来たんですよ
って話をしたら、「では、ご飯の代わりに“だしいなり”をご用意しますね」と気遣っていただいたモノ
すべすべしたお肌のお稲荷さんですね

熊本からわざわざ取り寄せた“南関揚げ”
それを鰹の出汁でじっくりと煮込んだお稲荷さんは、たっぷりと出汁を含んだジューシーなモノ
口に入れるとジュワッと出汁が広がり、これまでの稲荷の概念を吹き飛ばされました


実はこちらの大将
昔は寿司屋さんだったらしいのですが、和食の道を歩みだしたとき、寿司屋さんでは売ることが出来ない稲荷を売りたいと、この“だしいなり”を始めたのだとか
なぜ、寿司屋では売れないのかと言いますと、あまりにもたっぷりの出汁を含んでいるため、その出汁が他のネタにしみてしまうからなのであります

以前は、会席を召し上がっていただいたお客さまに、最後の〆として提供していただけなのだけど、
その後、お高い会席を召し上がっていただかなくても、これを召し上がっていただきたいとお持ち帰りを始めたのらしい
そしてドンドンとコレが人気となり、JALの話にも繋がったのだそうなのだけど、あまりの人気のため製造が追いつかないほどなのだそうだ

想いを持って作り上げる商品
それを一生懸命に続けていると必ず花が咲く
そんな、教科書のような出来事ですね


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あまりの美味しかったので、お土産にもひと箱いただいちゃいました
温かい状態で召し上がっていただきたい商品なので、召し上がる前にちょっと蒸してくださいねとのこと
面倒くさがりのワタシでありますから、きっと“チン”してしまうのでしょうが、今夜が楽しみであります


気さくな奥さんと、寡黙な大将
それに大将と良く似たご子息で営むこちらのお店
ちょっと敷居が高そうな構えでありますが、実はアットホームで、「こんばんは」と気軽に入れるお店でありました
福岡で見つけたステキなお店
忘れることの無いよう、しっかりとブックマークしておきます




【日本料理 海木(かいぼく)】
福岡県福岡市中央区渡辺通り1-9-3 1丁目ビル1F
092-738-6564

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