料理人こうやの記録

和食の料理人。プチ野菜ソムリエ。
料理、生産者の現場、スーパーカブ、その他日常の記録。

狭山茶 ~西沢園さん~

2017年05月27日 22時11分21秒 | 生産者の現場視察

こんばんは

数日ジメッとしていましたが、今日は晴れ

こどもの運動会がありました。

息子は今年もリレー選手。がんばって走っていました 

自身も父母のリレーに参加し、楽しんできました

親のリレーは子供たちにとってとても楽しい競技だったようです★

 

 

さて、今日は先日お訪ねした西沢園さんについて書きます。

 

お茶園の生産者様方は1年でも特に忙しく、神経の使うまさに繁忙期だったと思います。

そんな中、その忙しい時を見たい、という私の非常に失礼なわがままに、

親切丁寧に対応下さったお茶園さま。

もう、本当に感謝の気持ちでいっぱいです

本当にありがとうございます。

 

自身のブログやSNSを通し、少しでもお茶のことを身近に感じてもらえるような

きっかけを作り、恩返ししていきたいと思います

 

↓ 西沢園4代目の西澤陽介さん。

↓ 品評会用の畑の刈落とし作業

 

この畑の上には黒い遮光ネットがあり、これをかぶせることにより、

90%遮光され、10%の陽を多く浴びようと、葉を広げるそうです。

それにより、葉が柔らかく育ちます。

西沢園さんは品評会で農林水産大臣賞を受賞されています

 

正直な話、お茶畑をしっかり見たのは初めて。

以前、所沢までの通勤途中、原付や自転車で茶畑を通り抜けていたのですが、

お茶だなー、レベルくらいでしかありませんでした。

今思えばなんて惜しいことをしてしまっていたのだ、と思います

 

大切なのは、一年通し、どのように変化していくのか理解すること。

今年はしっかり向き合いたいと思います。

 

↓ 刈落とし後

刈落とし作業をし、畝間にこんなに落ちた枝葉が、何もしなくても自然と土に帰るというからすごい。

土壌の中の微生物が元気活発ということですね

 

狭山茶の産地は都心からもほど近く、畑は住宅地と混在しています。

どんどんと畑が縮小されていく中で、昔ながらの手間のかかる伝統的な製法に

チャレンジしている若手がここにいます。

 

うちの周りもどんどん宅地化が進んでいます。

農家として次世代に繋いでいく、ということは非常に難しい時代なのでしょう。

 

↓ 植えつけてさほど経っていない畑。

どのように育っていくのか楽しみです

 

西沢さんは、『お茶を食べる』ことにも大変興味をお持ちでいらして、

実際、いろいろと研究されていたそうです。

今回、視察して回ったテーマの一つが、まさに食べることに適したお茶を知ることでしたので、

とても嬉しい出会いでした

↓ きれいなかまぼこ型の茶畑

お茶の産地はたくさんありますが、狭山茶は日本3大産地の一つとされ、

味狭山と言われています。

狭山は他の産地と比べ気温が低く、厚みがある茶葉が育ち、味が濃いと言われています。

 

 

↓ 刈落としのされていない畑

自分の身長ほどの丈がありました。

お茶の木って、こんなにも高く伸びるんですね

 

↓ 西沢園さんのお店

今までちゃんとお茶屋さんでお茶を購入したことがなかったので、

とても新鮮な気分でした。

↓ 3種類のお茶を食べさせていただきました。

お茶の葉を食べたい、という変な客にも関わらず、

ご親切に、しっかり人として接してくださいました

茶葉って、食べてみると意外と美味しい

写真右下の茶葉が品評会用。

香り、色、つや、形、長さ、どれにおいても別格の美しさでした

お湯に落として、葉の広がり方の変化なども試させていただきました。

 

料理屋ですと、食材は、仲卸さんに注文する時、トウモロコシ、枝豆、と

あくまでひとくくりのことが多いですが、

生産者と直接のやりとりですと、トウモロコシなら『ゴールドラッシュ』とか、枝豆も『湯あがり娘』とか、

品種注文できるので、それに合わせた調理法を考えたり、もしくは、

調理法に合わせた品種の注文が出来るので発想の幅が広がって楽しいです

 

お茶も茶葉の品種、蒸しの程度、摘み方など、細かな違いで様々な味、食べるなら食感も違い、

さらには同じ品種でも生産者によっても違って、

そんな違いを料理で楽しめたら本当に面白いと思います。

 

そしてなにより面白いのが、なぜか、生産者さんのお人柄が味わいに出るんですよね。

西沢園さんのお茶、とても優しい味わいです。

ぜひ、ご興味を持たれた方、西沢園さんの新茶、お試ししてみてください

http://nishizawaen.com/

 

西澤陽介さん、西沢園のみなさま、お忙しい中ご丁寧にありがとうございました。

またお訪ねいたします

 

それではまた