みなさまこんばんは
今日も埼玉県越生の梅農家さん、山口農園さんに行ってきました
今日は十郎梅を知りたく、収穫させていただきに行きました。
注文して送ってもらうのは簡単ですが、
やはり現場に行って、かつ、木を感じながら自分の手でもいでみると、
全く違う学びがあります。
ただ、山口農園さん(山口由美さん)がとくにすごい、と思うのは、
とってもオープンでウェルカムで、かつすごく行動的
一番の繁忙期にも関わらず連絡も非常にレスポンスが早く、
各地を飛び回って梅の普及に走り回り、肉体労働をこなし、家事もする。
女性ですよ。
知れば知るほどすごさを肌で感じます
山口農園さんに着くと、雲行きが怪しくなり、雷の音が聞こえてきました。
一雨来そうだったので、すぐ畑に入り、急いで収穫。
バリバリガラガラ雷鳴が近づいてきて、
激しい豪雨となりました
熟して落ちた十郎と、木になっている十郎の2タイプをひとまず収穫できたので、
作業場に駆け込み。
外はこんな状況です。
雨で済めば良かったのですが、1㎝以上もある雹になりました
雹が地面をパチパチ飛び跳ねています。
山口さんは即取引先さまに連絡。
取引先さまからもお問い合わせの電話。
雹で梅に傷が付くからです。
↓ こんなにも大きな雹が数分に渡り、2回激しく降りました。
ここに来ていなかったら、うわ~すごい雹だ、で終わっていたことでしょう。
ひばりが丘近隣は一時的に雨が降っただけのようですし、
もしかしたら、雹が降ったことすら知らずにいたかもしれません。
こんな大きな雹が、無数に梅に降り注いだのです。
どうか無事でいて欲しい。
ただただそれを願うばかりです
雨が降らず、作物が、とか、
冷害にあって、とか
いろいろ聞いてなんとなく知ってはいるけど、
さっきまで晴れていて、
たった数分の天候の崩れで一気に状況が一変する。
あらかじめ分かっていれば多少の対処は出来るのかもしれないが、
こんな突如の出来事、
どうにもできない。。
農家さんはそんな環境のもとで働かれているんだ、ということ
肌で感じた。
今日はブログを書く予定ではなかったが、
この体験を自分で止めてはだめだと思い、
今日のリアルな現場を書かせていただきました。
今目の前にしている食材は、
当たり前のようにここにあるけれど、
たくさんの奇跡のなかでここに来ている。
食べることに感謝する。
頂きますと手を合わせる。
これは、こういうことを知ると
自然とそうなる。
食べる、って
命を頂く、って
そういうことなんだ。
生産者さんは恩ぎせがましくそういうことを語りはしないけど、
料理を扱う立場の人たちは、しっかり理解して仕事にのぞみ、
かつ、そういうことを伝えていく役割があるんじゃないかと思った。
気持ちをどこに置いていいのか分からなかったが、
しばらく作業場に入らせていただいて、
機材のことを教えていただいたり、梅の話をさせていただいた。
↓ 長年使われている『はかり』。
一年に一度、この時期だけ使われるそうです。
計量して、梅干し用にここで追熟させます。
完熟の白加賀を生で。
梅を生で食べるのは初体験
上品な甘みとうま味、酸味は丸く、
この熟成した香りは、うま味の強い熟成させた赤身肉にも合いそう
加熱させずに使いたい。
ああ、パコジェットが欲しい。
もう何年も前から欲しい機材。
だれかパコジェットください。。。
ああ、すぐ料理の妄想に入ってしまう
雨がやみ、山口農園さんを出ると、
静かな風景に戻っていました。
どうか少しでも無事でありますように。。。
↓ 今日、先日収穫して塩漬けにしていた小梅ちゃんを干しました
塩分濃度は14%です。
ちょっとつまんでみたらね、むっちゃ美味しい
何これ。
塩漬けして少し干しただけでこんなに美味しいのか。
もっと青臭かったりえぐみを持ってたりするのかと思ってた。
いろいろ実験中です。
これは煎り酒にする予定。
今後、そばの『梅風味のかえし』や、青梅の塩麹漬け、
追熟した梅干しの塩麹ドレッシングなど
いろいろ作ってみます
では、明日も食べ物を頂くことに感謝して生きましょう。
それではまた