AWA@TELL まいにち

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シンポジウム 二日目

2008年07月24日 | 研究
釜山でのシンポジウムの二日目は、発表も済ませていたので、ゆっくり話を聞くつもりだったのですが、そうも行かず。だって、お昼ご飯のお弁当の数、交通費の清算、宿泊の確認など、まあ、やることは多くて多くて。
会場にパソコンを持って入って、密かに?内職状態でした。
先生方、失礼しました。

お昼ご飯はお弁当です。

今回、韓国のコンビニでおにぎりを買ったりしたこともあったのですが、この国のお弁当文化はあまり発達していません。冷めたご飯を忌避する文化があるという話を聞いたことがあります。それで、お弁当もあまり期待していなかったのですが、これが意外とおいしかったのです。というか、とてもおいしかったのですよ。

でも。・・・・高い。というか、この値段にならなければ、おいしい弁当には巡り会えないということでしょうか。食堂のご飯はこの10分の1くらいの価格でおいしくいただけますから。

話が食べ物にそれてしまいました。

この日の発表は、漁業技術の話でした。日本、朝鮮半島、台湾の間でどのような交流、交渉、伝播、どのようなことが行われていたのか、おもしろい話が多かったです。発表の後、台湾のことを発表なさった日本女子大学の西村先生に伺った港町の開発、移民地の選択に関するお話が印象深かったです。

お昼ご飯を挟んで、人の移動に関する発表を聞きました。日本と朝鮮半島、日本と台湾という移動の枠ではなく、当時の帝国領内の移動、つまり、朝鮮半島と台湾という移動の枠という視点の設定も必要であることが指摘され、日本語教育について学んでいる自分としては、山口喜一郎のような人物を頭に思い浮かべた次第です。

総合討論などでは、台湾と韓国の対日本観、日本統治期に対するイメージの違いが如実に表れることになりました。これほど違うとは、やはり、本で読むだけではわかりません。とても勉強になりました。

二日間のシンポジウムを通じて、一度も話題にならなかったことがあり、気になって、夕食時に台湾の先生にお尋ねしました。

それは、朝鮮半島は台湾より15年遅れて植民地になったという、統治期間の長短の話でした。結果としてみられる現象、植民地時期に行われた交流の比較はあったのですが、50年と36年という長さの違いにはどなたも言及なさらなかったのです。

私個人としては、この長さこそ、全ての原因のような気がしていたので、ちょっと意外な印象を受けました。

もしかしたら、計算を必死にしていたときに、どなたかがおっしゃったのかもしれません。

そんなこんなで、二日目も盛会の内に終えることができました。


食事の後、翌日のチェックアウトに向けて、この日は夜1時近くまで計算や交渉が続いたのです。
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