AWA@TELL まいにち

南山大学で、日本語教育に携わる人材の養成を行っています。ホームページも是非ご覧ください。

今日の日本語教育史は

2019年05月02日 | 日本語教育
今日は近代台湾を扱いました。

NHKの「映像の20世紀」から、台湾での日本語教育の様子、高砂族と呼ばれた先住民族と日本人との関係を表す映像を見た後で、

台湾映画の「セデックバレ」を飛ばし飛ばしで見ました。4時間半あるからねえ。

台湾での日本統治の話をするには、芝山巌事件と、霧社事件は外せません。

朝鮮の3.1独立運動よりも後に怒った反日暴動、意外と知られていないのはなぜなのか。台湾は親日、韓国は反日、というステレオタイプはなぜ生じているのか、など、考えてもらっています。

過去、日本が植民地をもって、多様な民族を支配した時、一度多文化共生が試されているわけですよ。日本人の当時のやり方は、とても多文化共生というものではなく、日本化を求めるもので、しかも、日本化したところで同等には扱わなかったという落ちがついている。日本は一度失敗した支配の方法で、今、また、日本に働きに来ている外国人を支配、監理しようとしているのではないか。

そんなことを感じてなりません。

授業でもそこまで踏み込んで話をしてみましたが、さて、どの程度受け止めてもらえたのか。

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