AWA@TELL まいにち

南山大学で、日本語教育に携わる人材の養成を行っています。ホームページも是非ご覧ください。

いちばん大切にしている時間

2016年05月12日 | 日本語教育
さて、四年生、三年生の留学生に対する日本語教育の授業もスタートして、

学生さんたちが持ってくる教案をチェックすることが増えてきました。

昨年度まで、講座代表ということで、やたらと会議が増え、学生さんに空いている時間を尋ねられても、

 「一時間目が始まる前、八時半から九時までなら」

 「四時半に始まる会議が終わってからになるけど」

 「土曜日でよかったら」

てな返事をして、ゆっくりと見る時間がありませんでした。

今年度は、ずいぶん、会議が減って、気分的には楽になりました。

自分の中では、ひと学年二〇名の学生さんを対象に行う一斉授業よりも、

一対一であったり、一対二であったりする、この実習のための教案を見る時間を一番大切に考えています。

実習に至るまでの授業を通して、その学生さんが何を身につけてきているかを具体的に理解できる時間であるとともに、

学生さんのアイデアをじっくり聞き、いろんなおしゃべりができるのが好きだからです。


学生さんの個性もありますし、学び取っていること、経験の差も大きく、個に合わせた指導ができるのは、この実習指導の時間だけです。

卒論は、ゼミ生にならないとそれほどのかかわりがありませんが、実習の授業は必修なので、二〇名、全員と話ができます。


就活の話もついでにするし、バイトの話も、色恋沙汰も、ブラックな話も、教員や事務の方への愚痴も、いろんな話を聞くことができます。

トラブルの話を聞いてすぐ事務に行くこともありますし、自分にとってこの教案指導の時間は、一人一人と向き合える貴重な時間になっています。


まあ、もちろん、人と人との関係ですから、合う、合わないも当然あって、

何度も尋ねてきていろんな愚痴を含めて話をしていく学生もいれば、必要最小限の会話で五分も時間を取らない学生もいます。


それはそれでアリだと思うんですけどね。


近年、アカハラだとか、セクハラだとか、話題になりますので、気をつけているのは、暗くなってからは避ける、ということかなあ。

一対一も、可能な限り避けていたり、部屋のドアを開けていたり、それなりに気を使っています。




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