12月1日東大病院に再入院した。病室は奇しくも前回の隣。同室の患者さんは同年代であろうが、気さくな方で話しも円滑に進む。1日前に再入院されたとの事だが、その前は通院されていたという。その辺の事情は詳しくは聞いていない。
小生の治療プログラムは、21日間を1クールとして3回の抗がん剤を点滴投与するもの(初回は2回目まで、3回目の点滴は断念)。治療の成果が認められ、免疫力に問題がなければ退院できる。滋養と鋭気を養うために自宅に無事ご帰還となる。そして、再入院と退院を繰り返す。
それが全体で8クールあり、患者の容態がさらに良いと医師が判断すれば、通院での治療が可能になる。この辺の事は重複して書いたかもしれない。
入院当日は、事務手続きと手荷物をおさめた後、付き添いの妻とタリーズで軽いランチを買い、目の前のパティオで外気を肌で感じながら食べる。病院といえども、アチコチでクリスマスの飾りが可愛い演出を施していた。病室があるフロアからは、特別な事がない限り出入りできない。コロナの影響である。
🔺高層ビルといえども中庭があり、飲食は自由である。
さてさて、翌日の第2クールの抗がん剤点滴投与。男性の研修医が針を刺してくれる。いつも看護士さんがやってくれたので、その事を言うと、「僕は優秀だから、心配しないでください」と、キリっした眼差しの後、ニコッと目で笑う。こちらはサムズアップ!で返す。
種類の違う2つの抗がん剤、その前にそれぞれ副作用対策のクスリも投与した。また、チューブに残ったクスリを流すように専用の水も点滴した。正味2時間半といったところ。当日は副作用を抑えるために、ステロイド系のクスリを投与している。なので、体力気力も充実。
朝4時前からの日本対スペイン戦の試合も観る気マンマンである。お隣さんもサッカー好きらしく異論なし。病院は9時消灯だが、個人的にイヤホンで静かに観るなら、お咎めはなしといったところ。
どちらかと言えばラグビー好きだが、サッカーも人並みに見ている。まあ、ビッグイベントの試合しか観ないにわかファンですかね。ともかく、ドイツに続いて格上のスペインに見事な逆転勝利。2点目は新しく導入されたVARシステムでの判定で遺恨は残らない結果だった。
対戦国によっては暴動が起きてもおかしくない微妙なシーンだった。なんでもボールのなかにセンサーチップが装備されていて、ビデオ映像の様々な角度からの判定に、精確な位置情報を提供してくれるとのこと。スポーツの審判にハイテクが活用されることは良いじゃないか。
抗がん剤の点滴について書くべきところ、またしても目的から逸脱した体たらく。こんな場当たり的な性格に罰が下されたのだろう。朝早くから興奮したからだろうか、その日の夜遅くから例のあれで悩まされることになった。我が宿痾とも言うべき抗がん剤の副作用、しゃっくりである。
医学用語で「吃逆」(きつぎゃく)、英語だとhiccup,hiccoughと表記される。「ヒック、ヒック」の音は万国共通なのだ。
スマホの文字入力は馴れない、疲れる。一旦仕切り直して続けることにする。悪しからず。
🔺当日、夜8時頃の上野広小路辺りの繁華街。写り込みを避けるためガラスに接写して撮影。アングルが儘ならない。