さあ、いまのうちにマリア様に祈っておけ。フェデリコ・ガルシア・ロルカがまた顔に唾を吐きかけると、侏儒はせせら笑いながら顔をぬぐった。そして拳銃をポケットから抜き、銃身をかれの口にねじ込んだ。平原にはピアノのメロディが流れていた。子犬がまた吠えた。ガルシア・ロルカはまたベッドに跳ね起きた。グラナダのロルカの自宅の扉をたたく銃床の音がなりつづけていた。
「詩人にして反ファシスト、フェデリコ・ガルシア・ロルカの夢」からの引用 アントニオ・タブッキ「夢の中の夢」 岩波文庫より)
ブログがキリスト教に傾いていて、もっと掘り下げたいのだがしんどくなりそうだなので気分をかえたい。とはいえ、ポルトガルからイタリアの作家、アントニオ・タブッキに辿り着く。その間に、さまざまな人たちがいるのだが、スノビッシュに受け取られかねないので端折る。
写真はロルカからスペインにいく。マドリッドで偶然見つけたバイク屋。エンフィールドだった。潰れた筈だったが・・。インドの会社が引き取ってまた復活したらしい。イギリスならではの、つまりアングロ・サクソン風のマッチョだ。あの遠慮のないアメリカのハーレーのようなガサツなマッチョではない。流麗さと、それなりの知性。いや、合理か。
▲なんだお前は。ホンダか、カワサキか、ヤマハか? そんな目で俺を見ていたな。