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初の女性行政官 谷野せつ @『やっと居場所がみつかった』 岸本葉子


 この正月の新聞で、エッセイストの岸本葉子さんのことを初めて知った。同世代の女性を中心にかなり人気の方のようです。その新聞の対談記事で 彼女が「人の命を助けるという点では、医療も警察も同じ。赤字だから警察署は廃止しましょうとはならないのに、病院はそうなるのはおかしい」という趣旨の発言をされていて、「なるほど~っ」と思った次第。
 
 早速、岸本氏の本で、一番「お手軽」そうな本を購入したのが、この本です。予想どうり内容で(笑)、2時間で読み終えました。まあアラフォーの独身女性の仕事や私生活のこまごましたことを書いてるわけで、女性には共感するところ大でしょうが、男が読んでもあんまりおもしろくはなかったです。

 で、この本の中で、唯一異彩を放っていたのが「仕事を持つ女」(P150)です。1903年生まれの、内務省の日本初の行政官となった谷野節さんご本人に、インタヴューをした時の話。この役職って 今でいえば、労働基準監督官ってところでしょう。

 谷野さんは 自宅の台所が「書斎」だったそうで、インタヴュアーの岸本さんからすれば祖母のような年齢ですが、その谷野さんから「意識的に生きる」という言葉を聞いて、思わず背筋を正さざるを得なかった と書いてました。

 「意識的に生きる」っていいね。自分もあと30年したら、その時の若者に「意識的に生きてきた」と言えるようになりたいもんです。


↓谷野さんの労作 


 
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