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主計町界隈~ この心地よさはどこから来るか? @ 鍋の「みふく」


 浅野川大橋から 主計町を川沿いに進み、中の橋を過ぎたあたりに「みふく」さんはありました。玄関を入った瞬間から 伝統的な日本建築ワールドがさく裂ですね。左手に庭を眺めながら奥の「椿の間」に案内されました。三畳の控えの間を抜けると 以前は茶室だったという設えの4畳半が、今日のお部屋です。

 料理は、特に肉鍋をと言わない限り自動的に「牡蠣鍋」となる(つまり2種類しかない)のですが、仲居さんが最初から最後まで、付きっきりで鍋の面倒を見てくれました。(その間、ずーっと中腰でしたが、腰大丈夫かな?)。しかも、興味深いおもしろトークの連続でした(笑)。でもひととおり皿の食材が鍋に移ると、僕らだけの時間をつくるために 席を外し、ころ合いを見計らって また声をかけにこられました。

 肝心の鍋ですが、大量の味噌と大量のすりおろし生姜を投入し「味噌生姜牡蠣鍋」となるのですが、鍋はとろとろ状態です。いかに途中でだしを加えたとしても、ふつうは味が混じり煮詰まり、くどくなりますよね。しかし、この牡蠣鍋 いくらたっても あっさりさわやかな味を維持してました。こんな鍋食べたことなかったですね。いやいあ 参りましたあ。

 〆は 牡蠣の炊き込みご飯に昆布だしをかけたお茶漬け、そしてデザートがみかん1個です。ここで洋菓子でも出ようものなら、すべてぶち壊しですよね。この日本の伝統的甘味果物「蜜柑」で〆るところが、心憎いですね。

 個々の食材(牡蠣 深谷葱 生麩、しいたけ、糸こんにゃく、豆腐などなど)のおいしさは言うまでもないけれど、この「みふく」さんの良さは、古き良き時代の日本建築の部屋の設え、仲居さんの、親しみやすいけど自信にあふれた接客サービス、これら含めたトータルな「満足度」「心地よさ」ですね。 考えてみれば、刺身もなにもなく、ただ単に「鍋とお茶漬け」だけなのですが、このお腹と心の満足感・心地よさは 何物にも代えがたいものでした。

 仲居さんはみな着物姿ですが、一人洋装の女将さんが 最初と最後にご挨拶に見えました。変に客に媚びずに、堂々としたその言動は、むしろ経営者然とした感じで かえって好感持てました。

 お代は 一人当たり 鍋と瓶ビール1本で 一人7000円丁度。大変満足しました。また来年のシーズンに伺いたいですね。

↓鍋の扇型は、味噌です


↓〆の 牡蠣飯にだしをかけた牡蠣茶漬け

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