茄子そうめんの 美味さが しみじみわかる歳になった？

　１９７０年代の学生時代、金沢には「茄子そうめん」という郷土料理というのがあると知りました。たぶん弥生にあった『小優』という居酒屋でのことと思います。茄子とそうめんを、くたくたになるまで煮るという料理。当時は「そんな　年寄りみたいな料理　うまいんかいな」と思っていました。もちろん食べたこともなかったです。（といううか、店にメニューにあるような料理ではなかったのだと思います）

　あれから、いたずらに馬齢を重ねること４０年。人気バラエティー番組『秘密のケンミンＳＨＯＷ』でも取り上げられ、お母さんが「茄子そうめん　できたわよー」といって大なべをリビングに持ってくると、おじいさんもお父さんも子供たちも大喜び！！」というシーンが出てました。おいおい、茄子そうめんが美味しいのはわかるけど、親子３代が飛び上がって喜ぶってのは、番組上の演出やな」と思った次第。

　そう、そうなんです。小生、いつの間にか「茄子そうめん」が大好きな初老男になりました。そもそも料理屋で食べるものではないので、自分でササッと作って、ビールのお供にしています。熱いのを食べるんじゃなく、しばらく置いといて冷たくなってから食べる方が美味しく感じます。あっ汁はほとんど残らないくらいに煮詰めます。なので、そうめんは、箸でつまむと、ぷちっときれくくらいになります。

　ああ、学生時代に思ったとうり、茄子そうめんが好きな年寄りになったなあ～。さあ、今日は茄子は何個にしようかな。






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