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むのたけじ 『踏まれ石の返書』の輝き


 
 むのたけじの『踏まれ石の返書』を、通勤のバスの中で 読み終えた。

 この本は、1965年に出版されたのだが、その以前に、氏の発行する新聞「たいまつ」に寄せられた全国の読者からの手紙への返書として、出版されたものです。『詩集たいまつ1』『詩集たいまつ2』が刊行されたには、その後のことかな。

 このなかで、ある宗教団体会員から「いまや430万世帯、1000万人の偉大な団体に成長して 多数の議員を擁する●●●会に、この平和革命勢力に、貴兄(=むのたけじのこと)も必ずや興味と関心を持っていられるものと信じます」との 読者からの手紙が紹介されている。

 この手紙に対して むの氏は「他人に勧められて入ってはならないものは信仰の道である」と言い、「なぜ(あなたは)そう苦悩から逃げたがるのですか。あまりに早く救われることを願うから、せっかく早く信仰者の道にはいったあとで、『苦しい内面的な戦い』が 始まったりするのではないですか」 と噛んで含んで諭している。

 安直に「救われた」者は 安直に その「僕(しもべ)」になって 始末が負えなくなるんだな。 


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