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君知るやその名を @ 郷愁の「田口富久治」

 

 最近、ひょんなことから、中部大学と言う大学の出版するブックレットシリーズで、故田口富久治名古屋大学教授が、所謂「田口・不破論争」を小括する(決して総括ではありません)本を出していることを知りました。

 

 早速、AMAZONで取り寄せましたよ。1970年代後半の学生運動経験者にとって、その立場の如何を問わず、それなりに感慨深いものがあります。

 

 この論争の帰趨の評価は、その立場によって異なるでしょうが、この本で田口教授ご本人は、「マルクスの解釈論に持っていかれてしまったのが、僕の失敗」と述べられています。

 

 つまり、「今、現実に直面する問題を打開するために、現実の組織が持つ課題をどう変革するか」と言う観点ではなく、どちらが「正当な解釈で、どちらが異端か」という、小生に言わせれば “宗教裁判ような問題” に矮小化されたということなんでしょう。

 

 当時直面していた「問題」は、2023年の今も何も変わっていないのにね。この40年以上前の議論は、これからも繰り返されてゆくのかなあ、そうしなくちゃいけないな、というのが小生の小括です。

 

 

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