腕は一流だあ～ ＠ 寺地２丁目 『旬の味 いっしん』

 　先日初入店した伏見台の『ひりゅう』さん（これです）の通りの反対側に、『いっしん』さんがあります。但し住所は寺地です。

　この店、１０年くらい前までは『うさぎ』というビストロみたいな店でしたよね。その当時何度が伺った記憶があります。今は『旬の味　いっしん』となっており、平日の夜、初入店しました。

　店内は左手にカウンターと板場、右が掘りこたつ式の小あがり席が２卓かな。カウンターには年配のおじさまおばさまの常連４人組が大盛り上がりです。ほとんど場末なスナック状態です。しかも大将はタバコ吸ったり、常連さんと酒飲みながら仕事しています。「うーーーん」まあ普通は最悪の第一印象ですよね。

　メニューには、いかにも酒飲みが好きそうな酒肴メニューがズラリ。刺し盛り、ナマコ酢、大根サラダ、鰯の煮つけ、ハタハタのから揚げなど次々にオ―ダーしました。

　出てきた突き出しは「のれそれ」です。アナゴの稚魚ですね。それだけで、この店、だたの店ででないことがわかります。大根サラダなんて、普通の店なら味の濃いドレッシングをかけるだけでしょ、でもここでは、じんわりとうま味を感じる出汁がかかってました。

　この大将、料理の腕は一流と確信しました。刺身には山葵の葉を敷いて、柚子の花がそえられています。ハタハタのから揚げは、味もさることながら、アートな盛り付けに脱帽。〆のおろしそばまで頂いて大満足。

　とぼけた感じの大将、じつは究極の料理人じゃない？？て思わせる腕でした。帰り際には、スナックのノリの先客と仲良しになってしまう始末（笑）。熱燗２合徳利×４を飲んで、二人で〆て１０，８００円也。この味からしてこれは安いです。

　いい店です。道向かいの『ひりゅう』さんとともに、郊外の知られざる名店コンビですね。

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