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室原知幸という人物・・ @ 松下竜一『砦に拠る』


 この本は、熊本と大分の県境の山中の下筌ダム建設をめぐっての物語です。この事件そのものをここで繰り返す必要はないので、興味のある方は ここ をご参照ください。圧倒的な「公共性」に対する「私権」の抵抗ということでしょうか。

 その反対運動の指導者というよりは、絶対君主とでもいうべき人物がこの室原知幸氏です。まあ魅力的な人物であることは間違いないが、個人的には「おつきあいはしたくないなあ」というのが率直なところ。
 
 この闘争は当時全国的にも注目され、若かりし頃の大島渚監督が、反対運動の拠点(蜂之巣城)に入り、『反骨の砦』というテレビドキュメンタリーを制作しています。また安部公房も現地ルポを書こうと潜入を試みますが、室原氏にけんもほろろに追い返されたのこと。

 「公共事業と基本的人権」について 実践的に考えさせる稀有な本です。


大島渚監督「反骨の砦」蜂の巣城闘争 日本テレビ1964年
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