金沢に暮らし始めて40数年.。この街で「見たものは、見た」。最近は「軒端に冬の山晴れて見ゆ」って心境に。
金沢暮らしの日々 ~努力は時々 報われる~
本の装丁と タイトルと @ 『人新世の「資本論」』
斉藤幸平さんの『人新世の「資本論」』、遅ればせながら読みました。実は先月初めに、斎藤幸平さんの講演を聞く機会があったのです(このご時世、当然オンラインですが)。で、さすがにこの本を読まないで講演を聞くわけにはいかんと思って読んだわけです。
大変刺激的な内容で、「売れるはずだわな」と思ったのですが、売れた理由はそれだけではなさそう。
読み終わって気が付いたのですが、本のカバーが二重になっていました。表はよく知られたやつですね。で、その下は「集英社新書」に共通なのでしょうか、薄いモノトーンの地味なもの。
こっちのカバーのままだったら、ここまで売れなかったんじゃない?と思います。本って装丁も重要ですね。だってこの黒を基調としたこの表紙、まるでなにか新興宗教のような雰囲気さえ醸し出していますよね。一度見たら忘れられない表紙です。これが一つ目の理由。
二つ目は、なんといってもこのタイトルですね。「人新世」って何?って、人をひきつけます。これが『気候変動と「資本論」』なんてタイトルなら、やっぱりここまで売れなかったでしょう。『さおだけ屋はなぜつぶれないか』を例に出すまでもなく、書名って本の売れ行きを決める重要な要素ですね。
まあ、本の内容がしょうもなかったら、ここまで売れなかったことは もちろんですが・・。
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