テラオの兄さんの、自腹のお陰で、今年も恒例のボランティア企画、
『もんてきたかえ~』
の大凧を、作成する事が出来ました!
ありがとうございます!
テント代、ペンキ代、合計額で、地デジ対応のテレビが、余裕で買える、金額です。
管理人の妻〇美から、テラオの兄さんのDVDを、強制的に?買わされた被害者の皆様
その他、自ら購入頂いた優しい皆々様!
ありがとうございました。
今年のテント代に、売上がそのまま、化けました。
本当、ありがとうございました。
……かしこ
ふと、考えた…。
もし、もし…?もテラオの兄さんが、1回でもご結婚されていたら?
大凧をこんなに長い年数、制作できなかったかも、知れない…
厳寒の空から、妄想の神様が、今、舞い降りて来た…
『ちょっとぉ!この前のDVDを売ったお金、早く出してよ!年末きよんよ!』
台所で、夕食後の片付けをしながら、背中を向けたまま、話しを切り出す妻…
「あぁ~、あのお金はないよ~」
読書をしながら、答えるテラオ。
『ないっ~!ないってどういう事よ~!タマちゃんが、いっぱい売ってくれただろ~!お金は!』
「だから、あれはテント代にしたんだよね~」
食器を洗う、妻の手が止まり、振り向き、テラオを睨む。
『また、今年も大凧やるん!ええかげんにしてよ!』
「やるよ…みんな、楽しみにしよるよ…あの凧は…」
メガネを、拭くテラオ。
『村おこし?村おこしって、ええかげんにしなよ!村おこしや言うものは、高い給料貰って
過疎対策とかなんとか言よる、地元の公務員が、先に立ってやるもんだろ!
なんで、一般人のあんたが頑張らな、いかんの!あんた、そんなに役所に、世話になっとる?なってないだろ!
ええかげんにしなよ!馬鹿じゃないんっ!』
一気に話す、妻は、興奮して、話しの度に、泡の付いたままの、お玉を、振りかざす。
テラオは、読書を止め、テレビを点ける。
『テレビ消してっ!』
「なんだよぉ…?ニュース見るんだよぉ…」
『あんたのテントのお金で、テレビ買えたわ!来年から、テレビ映らんように、なるのに!
何にも考えてないな!呆れて言う言葉も、ないわ!』
流し台に、向きを戻し、背中で、また話しだす妻。
『隣の奥さん、羨ましいわ~毎日、家でおれて。旦那さんの親はコロッと死んで、財産バーンって、転がり込んで
旦那さんももうすぐ、退職!公務員天国じゃわ~!早期退職した、どっかのポストマンとは、偉い違い~!』
テラオは、黙って耐えた。
妻は、愚痴の最後には、必ずこの言葉を言う。
全てが、事実である以上、返す言葉がなかった。
テラオは、胸の奥深くで、思った。
妻は、昔は愚痴なんて、零さなかった。
確か、出会った頃は、言ってくれた。
『貴方の組織を嫌う、自由な生き方が、私は大好きなのよ!』
妻は、ポストマンだったから?僕と結婚したのか?妻は、いつから、男口調に?なったんだ?
あの、恥ずかしそうにしていた頃は?仮の姿か…?それとも、今の妻は、何かに取り憑かれているのか?
あの眉間の縦皺は、祖谷眉〈イヤミ〉虫の感染か…?
テラオは、部屋を出た…
が、行く場所はないので、狭い庭先で、空を眺めた。
「あっ…?」
「えっ…?」
空には、無数の流れ星が、手持ち花火の雫のように、落ちていった。
「ふたご座流星群か~忘れていたなあ…空を見上げるなんて…」
台所から、また、妻の声がした…
『お風呂、入ってよ!お湯冷めたら、もったいないだろ!!!』
テラオは、思った。
《クラゲになりたい…》
おしまい
※祖谷村の忘年会に行ってきま~す♪
『もんてきたかえ~』
の大凧を、作成する事が出来ました!
ありがとうございます!
テント代、ペンキ代、合計額で、地デジ対応のテレビが、余裕で買える、金額です。
管理人の妻〇美から、テラオの兄さんのDVDを、強制的に?買わされた被害者の皆様
その他、自ら購入頂いた優しい皆々様!
ありがとうございました。
今年のテント代に、売上がそのまま、化けました。
本当、ありがとうございました。
……かしこ
ふと、考えた…。
もし、もし…?もテラオの兄さんが、1回でもご結婚されていたら?
大凧をこんなに長い年数、制作できなかったかも、知れない…
厳寒の空から、妄想の神様が、今、舞い降りて来た…
『ちょっとぉ!この前のDVDを売ったお金、早く出してよ!年末きよんよ!』
台所で、夕食後の片付けをしながら、背中を向けたまま、話しを切り出す妻…
「あぁ~、あのお金はないよ~」
読書をしながら、答えるテラオ。
『ないっ~!ないってどういう事よ~!タマちゃんが、いっぱい売ってくれただろ~!お金は!』
「だから、あれはテント代にしたんだよね~」
食器を洗う、妻の手が止まり、振り向き、テラオを睨む。
『また、今年も大凧やるん!ええかげんにしてよ!』
「やるよ…みんな、楽しみにしよるよ…あの凧は…」
メガネを、拭くテラオ。
『村おこし?村おこしって、ええかげんにしなよ!村おこしや言うものは、高い給料貰って
過疎対策とかなんとか言よる、地元の公務員が、先に立ってやるもんだろ!
なんで、一般人のあんたが頑張らな、いかんの!あんた、そんなに役所に、世話になっとる?なってないだろ!
ええかげんにしなよ!馬鹿じゃないんっ!』
一気に話す、妻は、興奮して、話しの度に、泡の付いたままの、お玉を、振りかざす。
テラオは、読書を止め、テレビを点ける。
『テレビ消してっ!』
「なんだよぉ…?ニュース見るんだよぉ…」
『あんたのテントのお金で、テレビ買えたわ!来年から、テレビ映らんように、なるのに!
何にも考えてないな!呆れて言う言葉も、ないわ!』
流し台に、向きを戻し、背中で、また話しだす妻。
『隣の奥さん、羨ましいわ~毎日、家でおれて。旦那さんの親はコロッと死んで、財産バーンって、転がり込んで
旦那さんももうすぐ、退職!公務員天国じゃわ~!早期退職した、どっかのポストマンとは、偉い違い~!』
テラオは、黙って耐えた。
妻は、愚痴の最後には、必ずこの言葉を言う。
全てが、事実である以上、返す言葉がなかった。
テラオは、胸の奥深くで、思った。
妻は、昔は愚痴なんて、零さなかった。
確か、出会った頃は、言ってくれた。
『貴方の組織を嫌う、自由な生き方が、私は大好きなのよ!』
妻は、ポストマンだったから?僕と結婚したのか?妻は、いつから、男口調に?なったんだ?
あの、恥ずかしそうにしていた頃は?仮の姿か…?それとも、今の妻は、何かに取り憑かれているのか?
あの眉間の縦皺は、祖谷眉〈イヤミ〉虫の感染か…?
テラオは、部屋を出た…
が、行く場所はないので、狭い庭先で、空を眺めた。
「あっ…?」
「えっ…?」
空には、無数の流れ星が、手持ち花火の雫のように、落ちていった。
「ふたご座流星群か~忘れていたなあ…空を見上げるなんて…」
台所から、また、妻の声がした…
『お風呂、入ってよ!お湯冷めたら、もったいないだろ!!!』
テラオは、思った。
《クラゲになりたい…》
おしまい
※祖谷村の忘年会に行ってきま~す♪