秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ(お帰りなさいとキュキュッと!)

2011年02月11日 | Weblog
「まだまだ、帰らんほうがエエよぉ~寒いと言うか、祖谷は痛いんでよぉ~」

『……』

「高知に、おったらエエのにぃ~!」

『ようえ…?ことなかろぅ?』

「知らんよ!寒いんじゃけんな!」

『まっこと、雪降っとるんかえ…?』

「帰ったら、わかるわ~!」


本日、
叔母さんを、祖谷に連れて帰った。
50日ぶり…か。

今朝も、一晩で
ほどほどの積雪…

気温マイナス1度!

迎えに行った、高知の空は、少しだけ青かった。

イザッ、
昼食を済ませ、油断大敵!
雪国へ、帰るぜよ!


車中…
片道2時間…
余り、話しかけないワタシ!
※後部座席に向かって、叫びながらの運転は、ノドに悪い…

叔母さんの会話のみ、お届けします。
ワタシは、殆ど、
相槌を打つ程度…安否確認を…する程度…。


『あげ膳、据え膳だったわ~気の毒かけたわ~』

「そうなん~」

『洗濯物は、畳んだんぞ~』

「へぇ~」

『まっこと、上の山は、降っとるの~』

「そうじゃなぁ~」

『ここは、銭いるくじゃの~』

※高速道路の料金所で、千円札をワタシに、渡す。

「いらんよ~かんまんよ~」

『銭払らわな、通してもらえんわの~』

料金所を、把握している…
視覚には、問題なしか…?

午後3時過ぎ、祖谷に 入る…

「なっ、マイナス1度でよっ!」

『雪か?』

※言うんじゃなかった…

久保集落着!

叔母さん宅・庭着!

『まっこと、降ったんじゃのうや~いつの雪ぞ~?』

後部座席から、落ちるように?降り、家に 入る

夜逃げの荷物くらいの、大量のお買い物品を、運ぶワタシ!

お茶を、沸かす、老婆…

荷物、薬、
整理する ワタシ

『菜菜子さんよ~茶、沸いたわ~飲もうや~』

座ろうとする 老婆…

「オバヤン~先にお茶、仏さんにあげないかんよ~!」

『あぁ~!そうじゃの~』

※仏様にお茶を、あげる為に、家に帰りたいって!言うたじゃないかぁ~?
座るな!まったりするな!忘れるなぁ-!


『こんがに 寒いんだったら 高知でおったらよかったわ!』

茶をすすり、
呟く 老婆…

『へぇへぇへ~』
と 小さく笑って、ごまかす老婆…

私は、老婆の 夕ご飯の、炊けているのを確認し、帰るわ!と立ち上がる!


何やら、買い物袋から、取り出しながら、
老婆が 呟く…

『これは、すすぎしてから、振りかけたら、エエんか…???』


「違うよぉ~!イカンよぉ~!これは、食器洗う、洗剤よぉ!!!」


老婆の手には、
一本の 食器洗い洗剤が、握られていた…

《すすいだ瞬間キュッと実感》
と書いてある…

イケるのか?
一人暮らし?
イケるのか?

どうなる!
超高齢化社会!
大手企業よ!
ラベルに、デッカク貼ってくれ~!

《これは皿を洗う、洗剤です!》

今 一度
日本を 洗濯するがじゃあ~~

ザブン♪