秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

奥祖谷早春点描  暮らしの春

2011年02月17日 | Weblog
早春のフィールド














まだまだ寒い日が続いて、出不精になった気持ちを切り替えて近くの里山に。

ゆっくり歩いていると、まつぼっくりのエビフライを見つけた。
あ~このあたりはニホンリスがいるのだな~。

周辺を探してみる、一箇所にたくさん出てきた、周囲の木々はアカマツの木が
かなりある、リスはアカマツの松の実を好んで食べるようだ。

食物としては、樹木の芽や花(ヤマザクラ、コナラ、オニグルミ、クリなどの若芽や若葉)、
草木の花や葉、茎、きのこ、昆虫、マツの種子(アカマツ、カラマツ、ゴヨウマツ、クルミ
どんぐり(ナラ、カシ)、ヤマモモの種子、ヤマグリ、ヤマブドウなど。















見上げるとアカマツの枝元に何かもじゃもじゃとした丸い巣らしきものがみえたが














あたりの樹上を注意深く観察するが、姿は見えない、リスの姿を見るのは容易ではないようだ。

ジッと聞き耳をたてる、バサッと枝から枝へ飛ぶ音やボツッボツッボツッとマツカサの麟片が
落ちる音を聞いてみる。

痕跡を探してみる、エビフライ、スギ木の皮を剥いだ跡(皮を細かく裂いて巣を作る)
木の幹に付けられた爪跡、牙のこすり跡、けものの掘った跡、糞など。
雪上の足跡(少し大きめの足(後足)とそのすぐ後に小さめの手(前足)の跡が
ちょうど感嘆符!!が二つ並んだように残る、木の根元から次の木まで続いている痕跡。

野生動物の生活空間の気配、生活の痕跡に想いを馳せることは楽しいトレッキングであり
ひとつの生命体を知ることはその背後にある自然を知ることに尽きるようだ。


環境省のレッドデータブックに、絶滅のおそれのある地域個体群
地域的に孤立している個体群で、絶滅のおそれが高いものとして、ニホンリス指定。
減少の原因、もともと生息密度が低いと考えられており、スギ・ヒノキなどの造林による
採食樹の減少、道路による生息地の分断。