さ庭べに木の実拾ふに子らが来し興じてあそぶに秋の日落つる
翁きてをちの山越へ来たりしも荒れにし草木みるに哀しき
山のべの廃家にからむ蔦もみじむかしに住みしひと思ひしか
蕎麦刈りてハデ木に架かる茎の紅あき日落つるに萎へて寂しき
山びとにこちの奥やま猿酒のありしと云はれて食したきかな
祖谷山に雲流れ来てにごり酒
菊月や気になりし書を読み終へり
静寂に辞書を開きて温め酒
山旅の峠越へして後の月
足音の遠き近きに夜寒かな
日曜美術館に風の彫刻家 新宮 晋氏の特集をしていたが、野外に置いて鑑賞する
斬新な彫刻であるにも関わらず、自然の木々、草花に溶け込んでまるで自然界の一部
であるかのような芸術、アートに新鮮な衝撃を受けた。
氏の言われるところによると、地球を風の星と捉えて風によって命を育まれて、風のように
気ままに留まり去っていく、その風に逆らうことなく動くエネルギーのような彫刻に
昔からの日本の美を表現して、地球観や自然観、生命観を写しこんでいるようである。
氏の風の彫刻とその背後の哲学的思想を深く探ってみたくなった16日の日曜美術館であった
絵画に多少の興味があるので日曜美術館は良く見るのだが、最近印象に残っている特集は
日本の美と心を求め、確かな審美眼を持った白州正子、超写実の世界に新風を吹き込んだ
諏訪敦、江戸時代の日本画家酒井泡一、大正期の天才画家で38歳で逝った岸田劉生など。
テラオ兄さん携帯写真 今日は快晴の山風景

テラオ兄さん 絵手紙




翁きてをちの山越へ来たりしも荒れにし草木みるに哀しき
山のべの廃家にからむ蔦もみじむかしに住みしひと思ひしか
蕎麦刈りてハデ木に架かる茎の紅あき日落つるに萎へて寂しき
山びとにこちの奥やま猿酒のありしと云はれて食したきかな
祖谷山に雲流れ来てにごり酒
菊月や気になりし書を読み終へり
静寂に辞書を開きて温め酒
山旅の峠越へして後の月
足音の遠き近きに夜寒かな
日曜美術館に風の彫刻家 新宮 晋氏の特集をしていたが、野外に置いて鑑賞する
斬新な彫刻であるにも関わらず、自然の木々、草花に溶け込んでまるで自然界の一部
であるかのような芸術、アートに新鮮な衝撃を受けた。
氏の言われるところによると、地球を風の星と捉えて風によって命を育まれて、風のように
気ままに留まり去っていく、その風に逆らうことなく動くエネルギーのような彫刻に
昔からの日本の美を表現して、地球観や自然観、生命観を写しこんでいるようである。
氏の風の彫刻とその背後の哲学的思想を深く探ってみたくなった16日の日曜美術館であった
絵画に多少の興味があるので日曜美術館は良く見るのだが、最近印象に残っている特集は
日本の美と心を求め、確かな審美眼を持った白州正子、超写実の世界に新風を吹き込んだ
諏訪敦、江戸時代の日本画家酒井泡一、大正期の天才画家で38歳で逝った岸田劉生など。
テラオ兄さん携帯写真 今日は快晴の山風景

テラオ兄さん 絵手紙



