秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

奥祖谷晩秋点描 暮らしの晩秋

2011年10月30日 | Weblog
一昨日より一冊の古本を精読していた。先日テラオの兄さんから僕が6,7年前に
同期生のN君(古本屋を経営していた)がわざわざ僕のために置いてくれていた
1800円で購入したこの古本「祖谷」が,現在では入手困難であり、値段も高くて
幻の本と云われているらしい。

吉川英治氏が序文を寄稿しているが、当時、氏は新聞小説を書くため、資料取材を
徳島その付近に求めて歩き、阿讃山脈をボロ自動車で越え、雲表の剣山の彩を見て
祖谷を指さし教えられながら、ついにそこまで行く勇気を欠いてしまった。
その心残りがいつまでもあり、再び訪れることが出来ず残念であると記してある
そしてこの取材により、新聞小説の処女作「鳴門秘帖」が世に出たのである。