見渡せば畑に出でて植え付ける老女を春の日愛でて包みし
山の端の霞かかりしあけぼのにこころ静かな我を見つめむ
春雨に木々の芽ぶきの山のべに里びと出でて生を愛でけり
鷽の琴近き遠きに流れ去り
山寺に彼岸詣りの老二人
線香の香りも寒し彼岸かな
華麗なり彼岸桜は咲きもせず
湯の町は下駄に湯かごと春の雨
テラオ自選俳句、短歌
冬空が 恋してるよに 春模様
雨あがり 祖谷川に 霧たちぬ
こんにちは 声かけたくなる 木の芽ふく
はいおくに 梅の香匂う 春便り
啓蟄が 過ぎれば 動く虫達に そろそろ出番か 気温.10度
人は皆 思い出だけに すがりつく 閉校式の 今日一日
子供らの 少なくなりし 山里に 新築校舎 ひかり輝く
テラオ兄さん写真 木の芽ふく