今は亡き住みびと植えし梅の花いまを盛りと廃家に咲けり
庵は朽ち廃家となりし垣根には主なきいまも梅が香匂ふ
廃家には主なき知らぬ鼓草
さみどりの匂ひ鮮やか菜飯炊く
手に痛し離して添えて五加木摘む
芋植えて生をつなぐ老婦かな
テラオ自選 俳句、短歌
猪と鹿の天下じや祖谷の夜
天狗でも雪が消えたか イチゲ咲く
長閑なる祖谷の山里 鳶鳴く
人知れず 雪割一花 風に揺れ
あの家もその隣りさえ空き家かなそれでもここは我がふるさとよ
吹く風にほっとするよな畑仕事水の音嬉しいくらいの暖かさ
庵は朽ち廃家となりし垣根には主なきいまも梅が香匂ふ
廃家には主なき知らぬ鼓草
さみどりの匂ひ鮮やか菜飯炊く
手に痛し離して添えて五加木摘む
芋植えて生をつなぐ老婦かな
テラオ自選 俳句、短歌
猪と鹿の天下じや祖谷の夜
天狗でも雪が消えたか イチゲ咲く
長閑なる祖谷の山里 鳶鳴く
人知れず 雪割一花 風に揺れ
あの家もその隣りさえ空き家かなそれでもここは我がふるさとよ
吹く風にほっとするよな畑仕事水の音嬉しいくらいの暖かさ