山の上で非日常生活を過ごす、ヴヴヴ星人のお友達を訪ねた。
愛車の助手席には、じゅうたん一枚。(少し使用洗濯済み)
先月も指令を受け、二度訪ねている。
『菜菜みさんよ~、入り口のまに※部屋に敷くの、なんぞ、安いのでええきん
しもで見てきて、くれまいか~』
「あ~、この部屋の広さなら、ワタシ、いらんの持っとるよ。今度持ってくるわ~」
『気の毒なわ~銭払うわ~』
「イランよ~娘の引っ越しの後の不要のがあるけん、あげるわ~」
『ほんなら、今日芋持っていぬか?』
「芋なら、ちょっと売ってもらいたいんよ~」
ナスとキュウリは頂き、その日に、土佐のヴヴヴに送ってあげた。
そして今日
じゅうたんを届けた。
『すまんの~はや持ってきてくれたん、これはしゃんとキレイなけん、奥の間に敷くわ~
入り口には、もうちょっと、サラサラしたやつで、よかったんじゃわ、よかったんじゃわって
ただで貰うのに、こんな婆さんは、まっこと、わやくなのうや~』
「い草の敷物は持ってないわ~また、安いのあったら、覚えておくな、」
そして、二人で大根を取りに、畑に下りる
『菜菜みさんよ~、大根にいそげえな、黒い筋できとんぞよ。
いそげえな病気だろうか?食うてみたけど、死にはせなんだわ
(※死んでないのは、わかります)
何、悪いんだろ~土か?
肥料、悪いんだろうか?
(※農業の相談を私にするな、私は花壇でネギさえ、枯らしたわ)
あのの、
作※農業ばっかりしよったら、いそげえなもん、出来たら、頭、ミョウになるんぞよ~
いそげえな大根出来たきん、オラは今年、死ぬんじゃないかと思て、気持ち悪いんぞよ~
○○のネエサンにそう言うたら、ネエサンやこし、返事もせんのぞよ~
※大根と寿命を結びつけること事態が、気持ちが悪い。
そして、
帰ろうとした ワタシを、オバチャンは 呼びとめた。
『菜菜みさんよー、あれよ、あれよ、足拭くのあろが、』
「お風呂から出た時?」
『風呂びゃあじゃあないわ~ちょこちょこ置いとく、敷くやつよ』
「あ~お風呂マットで、ええわな」
『しもに安いのあるか?』
「ワタシの家に、イッパイあるわ、今度持ってくるわ~」
『ほんなら、その時、今より太った大根持って帰れよ』
そして、いつも、トイレの汲み取りの電話をワタシに頼んでいるオバチャンは、
『見てみてくれるか?まだ、貯まってないか?』
勇気をだし、息を止め、トイレの槽を 覗いてみた。
大丈夫よ、来月でいけるよ~と 言いながら、
思い切り、外の空気を吸いなおした。
こんどこそ
帰るぞ~!呼び止めるなよ~
「また今度、上がってくるわな~、ありがとう、オバチャン、風邪ひかれんよ~」
オバチャンは
自分のことを
オラと 言われておりました。
大根の黒い筋が、よほどショックだったのでしょう。甘くて 美味しかったです。
食べても 私も死にませんでした。
かしこ