天気が約束され、温かい陽射しに恵まれて、車で40分行ったところに登山口がある
山歩きを始めた頃に友人と登ったことはあるが、松山寄りの登山口からは初めてである
橋を渡っていきなりの急登である、周囲は杉の植林が続いているが、とにかく胸突きの急登が延々と続きそうである
杉の小枝、落ち葉が堆く道の上に埋まって歩き難い、登山口から約600の標高差を登ることになる
自然林はときたま申し訳程度でその間から近くの山並みが透けて見えるのに慰められる
植林帯は黙々とひとり足を運ぶのみで、極端に疲れて、あへあへ、へろへろでカメラをぶら下げているが
写すどこるでない、こんなときに限って、山鳥が二羽、羽音を大きく鳴らして飛び立つ、しばらく歩いて今度はキジ鳥が慌てて飛んで行った
偶に平坦地があっても長続きせず、急登、急登、杉、杉、約1時間40分ほどの杉の急登を凌いで、やっと抜け出して、山頂直下の自然林を眺めることが出来た
残雪に覆われた自然林のなかでもブナの大木が至るところに林立して疲れを忘れるひと時である
山頂からの展望は木が大きくなって以前より悪くなり、ほぼ無しであった
登りが大変なれば、下山も大変であった、おまけに下山口近くでニホンリスが餌を探して
いるらしく、動き回らずに居たがカメラはザックのなかである、撮影には付いてなかったが
登り甲斐のある登山が出来て楽しい一日であった
春雪に踏むを躊躇う遠見橅





