秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ( 華麗に加齢を熱く語れば♪)

2017年09月24日 | Weblog


昔、遠い…昔。
まだ私が乙女だった頃の。
当時の回りのオバチャン達の、意味不明な行動が、理解出来る年齢になった。

オバチャン達の異常行動の犯人は、『加齢』だった。
私は都市には住めない。
数ヶ月前、数年ぶりに電車に乗った。

発車時間5分前。ホームに着くと、電車が停車していた。中に乗客が座っている。が、ドアは閉まっている。
私は『思い込むとトコトン思い込む病』
と言う、特技を持っている。

多分、脳の配列に支障があるんだと想定している。
ドアの閉まっている電車の前に立ち、チラッと頭を過ったシナリオ。

『最近の電車は、テロ対策強化で、発車ギリギリまでドアが閉まっているのかも~!?』
と妙に感心しながら立っていると、左側のドアから人が入って行った。

『えぇ~?何で中に入れたの!!』
とびっくりしながらドアをよーく見ると、ドアの右側にドアの開閉ボタンがあった。

『ドア』と書かれたボタンの上に、くっついていた、ランプのボタンが、私の思い込み病を、更に加速させた。
私の視界の横には、駅員さんが立っておりました。
もちろん、初対面のお方です。

私はそのランプの上から、手を翳してみた。
開かない…
この無駄に手を翳したのは、社会が複雑になっているから、触れないで開く仕掛けだと、勝手に思い込んだから。
手を翳しても開かないから、今度はその手を振ってみた。
開かない…

今度は指先でランプのボタンの部分を、そっと押してみた。
開かない…ボタン固いし?
若い駅員さんが、近づいてきて、一言無表情で、言った。
『ドアのところを押して下さい』

私はドアと書かれた部分を、ボタンだとは思わないで、必死でランプの部分を、触っていた。
一人、パフォーマンスだ。誰にも見られていなかった。乗客はスマホに乗っ取られているから。

唯一の目撃者の駅員さんは、余り男前ではなかったから、気にはならなかった。
だって、電車がホームを出たら、二度と会うことはない。
……と思っていたら、発車と同時に、その駅員さんも乗り込んできた。悪夢の様な時間だった。

私は都市には住めない。
歯医者さんでも、
『お座り下さい』
と言われ、普通に歯科衛生士の座る椅子に座りかけて、『前の椅子です!』

と促された。歯科衛生士さんは、必死で笑いを堪えていた。同じ歯医者で、同じ失態をやらかして
三度めには、歯科衛生士さんが、その椅子を引いて押さえていた。

どうなる!?ワタシ。
大丈夫か!?ワタシ。
あの世とこの世に住む者の魂が、通い逢えるのが、お彼岸なら
普段はずっと、一方通行なんだね。

ココロがお墓参りをしたい時が、本当の意味での彼岸ではないのかな…
日本人は、仏様に優しい。
そして
複雑化している。
草 々
























































コメント
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