刻々と変わり行く季節も中秋になり、深まる秋の装いは色彩豊かな山に、歩き、を求めて
冷ややかな風が身体を吹き抜ける感触は気持ちよい
高々と天辺へと突き上げる木々のなかに微かに黄色味を帯びた一本の樹木が秋日を受けて
輝く風景を感動を持って見上げ、自然の声に聞き入り、生きているうれしさに思いを馳せる
混沌としてゆく人間世界のやりきれない事情、しがらみ、を思い悩みながらも、受け入れざるを得ない
社会で、何もかもが崩壊してゆく予感に、かろうじて息づくことが出来る空間をこの樹木の天辺に
破壊してゆくまでの時間をやり過ごすために、ここに通わざるを得ないのだろうか