1月の恒例行事になっております「桂米團治 独演会@銀座ブロッサム」です。ミート君のお使いで今日は「パレスホテル」の酒屋さんにちょっと寄りました。
流石皇居の目の前のパレスホテル!大手町の駅直結部分の美しさにちょっとおじけづきます(笑)
せっかくなのでロビーを通って外に出ました。ほぉ宿泊者ランナー専用おしぼり?そうまでして走るか?(笑)
皇居のある景色はやはり別格。冬の晴れた日に来ると異次元にタイムスリップした感じです。工事中のパレスホテルが長かったけど完成したら想像以上に気品がある。
どうせなので風が強かったけど地上を歩いて有楽町に向かい、ビッグカメラから地下鉄で新富町に向かいました。ビッグカメラでも酒コーナーでリサーチ(笑)全く下戸な私が来ること自体ネタ(-_-;)最近の「獺祭ブーム」とかも知ってますよ(笑)先日行った「澤乃井」の大吟醸「鳳」も人気あるみたいでちょっと嬉しい地元愛(*^^)v
年に3回くらいお目にかかりますが、相変わらず着物も素敵だし、顔も声も素晴らしい。というか私好み(笑)今回も「いがぐみ」経由で買ったチケットは前から7列目のど真ん中でした。
前座の團治郎さんは『阿弥陀池』若くて元気がいい!初めてすぐから汗だくで熱演、、、これをシュッと汗もかかずにできるようになるのが修行でしょうか。
ここから真打登場、最初は薄紫のお着物+紫の羽織のパープルコーデ。ご挨拶ではまず「今日は東京だけ晴れている、これは皆様のお陰」と観客を持ち上げスタート。
丁度トランプ大統領の誕生の日で最近の関西の落語会とリンクさせて、「桂三度(世界のナベアツ)や月亭方正(山崎方正)さんが人気が出て、一緒の舞台で超アウェイ感を感じたとか、小池さんを見る森元首相の気分だとか。
森元首相のエピソードも披露。クリントン元大統領と英語であいさつをするときに"How are you ?"を"Who are you?"と言ってしまい(-_-;)ってホント?クリントンさんもこれは日本ジョーククかと考えて、"I'm Hillary's husband"と帰ってきた言葉に"Me too"と言ってしまった?どこまで本当なんだか分からないけど面白すぎでしょ。
でもすごく気になったので調べてみたら「Who are you ?捏造報道」というサイトがあるくらい有名な話だったみたいです。
日米首脳会談の際クリントン大統領に"How are you?"(ご機嫌いかが)"Me, too."とだけ言うようにアドバイスされていたが、いざ会うや"Who are you?"「あなたは誰?」 とやってしまった。大統領が苦笑いしながらも、ユーモアなのか、と思い"I'm Hillary's husband."(ヒラリーの夫です)と答えると、森首相はなんと"Me, too."と答えた-。そんな英会話能力に恐れをなしたか、首脳夫人は一人も沖縄入りしないという異例のサミットとなった。と書かれてしまったらしい。
もちろん森さんもそんなことがあるわけは無く、外務省幹部に取材の結果「本来なら、私が個人的に話すべきではないのですが、噂が広がっているので特にお答えします。首相はこう挨拶しましたよ。『お忙しいところ、お会いしていただいてありがとう』もちろん日本語です。」とのことだったらしいが、マスコミの受け狙いや意地悪さが目に浮かぶ。
森元首相も「訪米した際、私がクリントン大統領に「フー・アー・ユー」と言ったという話までまことしやかに書かれた。いくら私が英語が得意でなくても、そんなこと言うわけがない。それを本人に確認もせず書いてしまう。こうなるとほとんどもう悪意そのもの。それが私個人の誹謗中傷で済むならいい。私は何も、森喜朗という個人を誉めてくれなどと言っているのではない。しかし、そういう報道が日本の総理大臣、ひいては日本そのものを貶めているのだということを考えて欲しい。(中略)久米宏も筑紫哲也も大林宏も、断定的なコメントを発する時には私本人や関係者に取材をしてから考え方を述べるべきで、憶測でもっともらしい言葉を並べるのはおかしい。」と言っております。
実はこのネタ(笑)を作ったとされる毎日新聞記者の高畑昭男が名乗り出して「これは元々お隣の韓国の金泳三(キム・ヨンサム)大統領が英語が苦手なのを皮肉ったジョークです。それをどこかで聞いて、外務省記者クラブで「これ森さんに替えても使えるよね」と言ったら、それがあっという間に広がってしまった。森ジョークは私が広めた張本人でございまして、森首相には申し訳ないとおもっております。これが実話のように新聞や週刊誌にも書かれて、一年くらい経った後でも、永六輔さんが講演をされた際に「これは本当にあった話だ」と話されたとか聞いております。」とのことですので講演をされる方もその拡散力に寄っては大変なことをしてしまっているわけです。
落語のマクラとはいえ私の中ではちょっとした脳を揺さぶる結果になったので良しとします。
お正月らしく、『正月丁稚』 米團治でスタート。大店の「旦さん」風流な「番頭さん」やあほな丁稚「定吉」を通してお正月の風景や伝統が目に浮かびます。
米團治さんに「疫病神みたいな」と紹介された雀五郎さんは「桂雀三郎師匠」の息子さんです。『手水廻し』は先日WOWOWの落語番組で聞いたばかりだったのですが、やはり目の前の高座の迫力は実感できました。
次の米團治師匠は紋付き袴でこれは力が入っている演目!『帯久』を初めてかけるそうです。落語というか上質なお話を聞いているようで大阪の景色、お白州の様子、最後にほろっとさせる筋書き、誰が作ったんでしょうか?
講談の大岡政談ものと、随筆「明和雑記」中の名奉行・曲淵甲斐守の逸話をもとに、上方で落語化されたものです。とありました。
「名奉行」と題して、明治末に「文藝倶楽部」に載った大阪の二代目桂文枝(のち文左衛門)の速記をもとに六代目三遊亭円生が東京風に改作、昭和32年10月、上野・本牧亭での独演会で初演しました。とあるので江戸に戻ったみたいですが、上方では米朝さんが得意としていたようです。
中入のあとは米團治師匠の『不動坊』でした。
マクラで「落語家」のポジションについて解説、昔は「芸人」だったけど、米朝さんが人間国宝になったりして、現在は「古典芸能」にくくられて微妙に気が重いらしい。その昔講釈師が「遊芸稼ぎ人」だったという事で「幽霊」に化けて友達を脅かそうとしたことが落ちるけど、ちょっと苦しいかも(笑)
でも講釈師が屋根からふんどしで吊るされる様子などジェスチャーたっぷりで大熱演。気軽に楽しめました。
しかしこの日は最後が一番面白かった(*^^)v
米朝さんの兵庫県立歴史博物館「特別展 人間国宝桂米朝とその時代」の宣伝の後、では「米朝得意の5本締めで」という事になりました。まずは江戸の「一本締め」で練習。
五本締めは人差し指→中指→薬指→小指までの4本→最後は全部で3本ずつシャンシャンシャンとするのですが、練習しても拍手しちゃう方がいて(笑)数回やってやっと完成(*^^)v
この捌き方も上品で面白かった。お腹よじれるくらい笑わせていただきました。
そうそう、いつもの600円のレトルトカレーは完売したそうです。それは多分本当だと思うけど米朝事務所の女性スタッフがこの箱を運んでいて転倒して病院に運ばれたとか?「また持って帰るのも大変なので、、そして来年にはこのカレーもリニューアルしますので現品はこれだけです」といったコマーシャルが功を奏した?スタッフさんお大事に<(_ _)>
米團治師匠もマメにブログを更新されます。姫路博物館の担当は米團治師匠の双子の弟さんだそうで、天満繁盛亭の高座に出られる期間を探して関西行ってみようかな。