黒っぽくしぼんだ袋に見えるが、間違いなく実のようだった。
今年はその実を、ちゃんと見たいと思っていた。
近所の畑の傍を通ると、ロウバイには新しい葉がでていた。
後方には梅の黒木があり、さらに後ろには菜の花が咲いている。

その葉に混ざって、小さな薄い緑の物が枝についている。
やや細長く、先端にはまだ花の名残がついていた。

大きさは区々で、寄り添ったり、離れたたりしてついている。
思ったよりも、可愛らしい形をしている。
この実自体が、別の生き物のようにも見える。

ロウバイの根もと近くには、ハナニラの仲間か、薄い青色の花がまとまって咲いていた。

また、一株だけ菜の花が咲いていた。
こんなに近くで見るのは、今年初めてである。

ロウバイの実が大きくなったらまた見たいと思っている。