喜多院五百羅漢の東側には、石碑が並ぶ。
その端に変った形の石があり、何か文字が彫られている。
普通は表面を平に削り、そこに文字を彫るが、これは自然石のままである。
上の方は読めるが、下の方は良く分からない。
「川越の文化財第66号 川越の文学碑めぐり(一)」によると
秋風や
直なるゆえに
道さびし 東丁
の句が刻まれているらしい。
これを知った後で見ても、やはり石碑の文字は読みにくい。
書は、俳人山口青邨だとも書いてある。
東明寺に大野一水の句碑があるが、その裏の碑文によれば、一水は東丁に師事したことがあるそうだ。
石碑の端の方に、小さな字で何か彫られているが、これもかなり読みにくい。
石碑の裏に廻ってみても、岩そのものがあるだけである。
折角の句碑なので、なにか句が分かるものが欲しい。