川越雑記帳2(川越見て歩き)

芭蕉句碑・愛宕神社(富士見町)

富士見町の愛宕神社には、二つの芭蕉句碑がある。


一つは、写真の左手前、神社の入口にあるとがった石碑。
もう一つは、階段の左側、狛犬の隣にある棒状のものである。


入口にある歌碑には、つぎの句が彫られている。

 名月に麓のきりや田の曇 はせを

『続猿蓑』の中にあるものらしい。

句の左下方に、三芳野連という建立者が、左側面には、安政四年丁巳夏六月 法眼董斎正祐書 宮亀年鐫と揮毫者と石工の名が刻まれている。
安政四年(1857)建立だと150年前だが、碑の状態はかなり良い。


川越の文学碑めぐり(三)(川越の文化財第68号)によると、
階段したの小さなものの左側には次の句がある。

(蓬莱に聞)はや伊勢の発便

「炭俵」「芭蕉図録」「卯花山集」にある有名な句らしい。
( )内の部分は碑が破損しているため、補ったものである。
裏には、庚子とあるから天保十一年(1840)と推定されている。
入口のものより、更に17年ほど古いことになる。
状態が悪いのも仕方ないのかもしれない。

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