このところ毎年楽しみにしている「台東薪能」
浅草寺の境内での薪能ですが、今年は浅草寺が大規模修繕中にて
浅草公会堂で「蝋燭能」の試みだった。
「蝋燭能」というジャンルがあるわけではないそうです。
電気のなかった時代の夜の上演の「暗さ」を再現する試み
字の通り、舞台に篝火の代わりに蝋燭をたくさん灯して、
舞台が薄ぼんやりと闇の中に浮かび上がる。
演目は「葵上」
これまた六条の御息所の怨霊が葵上に取り付くという
ぞわっとするストーリーと舞の、展開の速い能。
六条の御息所の怨霊が、後シテでは般若の面をつけて、激しく舞うあたりで
ぼんやりと浮かぶ舞台
スコーン、と澄んだ音色の大鼓
地謡の畳みかけるような声に
少しの間、異次元へ感覚トリップしました。
舞台全体がゆらゆらと燃えあがるように見えました。
能ってまるでオペラに似ています。
単調な音なのに、ものすごく厚みと広がりを感じます。
フルオーケストラと合唱が鳴り響いているのに、似た感覚。
病に伏す葵上を「小袖」を舞台において表現する演出も
伝統的な演出なのに、不気味でホラ―な演出表現ですよね。
「象徴」とか「見立て」の表現なのでしょう。
大鼓の張りつめた高い音が、とても力強く響き
気になっていた。
柿原弘和氏
調べてみたら、若手の実力者だった。
能の上演中はいつも眠くて仕方ないのに
この演目上演中は、舞台にしばりつけられたように
圧倒され惹きつけられた。
実験的試みをしてくれた今年の台東薪能
台東区もなかなかやりますね。
浅草寺の境内での薪能ですが、今年は浅草寺が大規模修繕中にて
浅草公会堂で「蝋燭能」の試みだった。
「蝋燭能」というジャンルがあるわけではないそうです。
電気のなかった時代の夜の上演の「暗さ」を再現する試み
字の通り、舞台に篝火の代わりに蝋燭をたくさん灯して、
舞台が薄ぼんやりと闇の中に浮かび上がる。
演目は「葵上」
これまた六条の御息所の怨霊が葵上に取り付くという
ぞわっとするストーリーと舞の、展開の速い能。
六条の御息所の怨霊が、後シテでは般若の面をつけて、激しく舞うあたりで
ぼんやりと浮かぶ舞台
スコーン、と澄んだ音色の大鼓
地謡の畳みかけるような声に
少しの間、異次元へ感覚トリップしました。
舞台全体がゆらゆらと燃えあがるように見えました。
能ってまるでオペラに似ています。
単調な音なのに、ものすごく厚みと広がりを感じます。
フルオーケストラと合唱が鳴り響いているのに、似た感覚。
病に伏す葵上を「小袖」を舞台において表現する演出も
伝統的な演出なのに、不気味でホラ―な演出表現ですよね。
「象徴」とか「見立て」の表現なのでしょう。
大鼓の張りつめた高い音が、とても力強く響き
気になっていた。
柿原弘和氏
調べてみたら、若手の実力者だった。
能の上演中はいつも眠くて仕方ないのに
この演目上演中は、舞台にしばりつけられたように
圧倒され惹きつけられた。
実験的試みをしてくれた今年の台東薪能
台東区もなかなかやりますね。