ホウジョウキ  ++ 小さな引籠り部屋から ~ ゆく川の流れは絶えないね

考えつつ振り返り、走りながらうずくまる日々。刻々と変わる自分と今の時代と大好きなこの国

真夏の京都の庭園は静かでした

2010-08-19 01:33:19 | Weblog
お盆期間に、京都に遊びに行きました。
真夏の京都は、とにかく暑いです。盆地の気候、蒸暑さ、は東京の暑さとはまた違うものです。

でも、暑いさなかの京都は静かで(真冬も雪が降ったりして風情がありますが、寒いため静かでおススメですが)
お寺に入って、お庭を眺めていると、別に世界へ行けるような気がします。

楓で有名な、大徳寺の高桐院のお庭は少しだけ色づいていました。こんなに暑いさなかですが、季節は確実に秋へと移ろうとしているんですね。

今回の足袋の主目的は、お庭を見ること。

特に重森三玲のお庭を見ようと思っていました。

重森三玲庭園美術館は、個人美術館なので、予約制です。3日前に予約のメールを入れましたがすぐにお返事をいただいて
拝見できました。

吉田神社の神職の方のお屋敷だったという建物を三玲が譲り受けたものだそうです。
界隈は、吉田神社の神職の土壁の塀のお住まいがたくさんあったとのこと。
今では閑静な住宅地にこの記念館がぽつんとあります。

お庭を最初に
蓬莱山に見立てた白洲の枯山水と苔のお庭。






お座敷の床の間の上に、枯れたアジサイがありました。厄除けだそうです。アジサイが厄除けになるとは
はじめて知りました。



お茶室は有名な襖を。
お茶室は凝りに凝った造り、鍵かくしまで三玲の手による四季の花の絵付けの京焼で作られていました。





苔がうつくしいのも、手がかかるそうです。
夏場は苔が枯れがちだそうで、苔寺などは冬の方が綺麗だそうです。
東福寺のお庭の市松の苔もきっと冬場の方が綺麗なのでしょうね…

大徳寺の独座庭も見てきました。

海のモチーフ、荒波を表現した白砂は、セミの声が波の音が聞こえてくるように感じました。

京都の町は、夕暮れ時がうつくしいですね。
特に夏は。

鱧のお刺身を、はじめてたべました。京都らしいお味です。