ホウジョウキ  ++ 小さな引籠り部屋から ~ ゆく川の流れは絶えないね

考えつつ振り返り、走りながらうずくまる日々。刻々と変わる自分と今の時代と大好きなこの国

おもてなしの一服

2010-08-21 23:22:38 | Weblog
京都の続きです。

祇園にある、禅寺の総本山 建仁寺
大好きなお寺です。

本殿特別拝観中でしたが、なぜか今回は入らずにお庭をうろうろしました。



朝のうちでしたから、人も少なくて、まだ若干涼しくて、霧雨も降って来ましたが爽快でした。

栄西禅師がお茶の木を持ち帰った碑がありました。



お茶の木が綺麗でした。
そうなんだ、お茶はここに持ち帰られたのかしら。

関東に住んでいるので、宇治茶よりも静岡茶になじみがあるのですが
今回の京都の町歩きで、とてもビックリするくらい美味しいお茶に出会いました。

二条通りにひっそりとあるお茶屋さん柳桜園
二条通りに住んでいた頃は、いつも買っていました。
お茶だけは、ある程度美味しいものを飲みつけてしまっていて、レベルを下げられないのです。
といっても100g1000園台程度です。

今回は友人にお茶を買って帰ろうと思い、懐かしいお店に寄りました。
なんとも老舗の風情の作り、畳敷きなんですよね。
ほうじ茶を買っていると、冷茶を出してくれました。
そのお茶が、ビックリするくらい美味しかったのです。

お茶屋さんが、サービスに美味しくないお茶を出すわけがないのですが…
以前日本茶カフェに居たので、なんとなく分かります。
普通に水出しでは出せない美味しさだったのです。
温かく淹れたお茶を氷で冷やす作り方か、もしくはとてもいい茶葉を水出したような
まったりとした、それでいてきりりとしたお茶でした。

小さなお茶碗たった一杯のサービスのお茶
それがこんなに心に残るとは。

おもてなしの心の奥深さを思い知りました。

おもてなしは、人を大切に思う気持ちと誇り高い自信とがなければできませんね。
私には、まだまだ行きつかない境地です。