ホウジョウキ  ++ 小さな引籠り部屋から ~ ゆく川の流れは絶えないね

考えつつ振り返り、走りながらうずくまる日々。刻々と変わる自分と今の時代と大好きなこの国

上野のお山は花盛り

2011-04-10 17:36:47 | 日本文化
行ってきましたとも、毎年恒例のお花見。

花見自粛令などが出て、お花見スポットには「東日本大震災の被災者の方を考えて自粛を」
という看板があちこちに立っていましたが、大勢の人たちがそんなことを気にする風もなく、
桜の下でお弁当を広げていました。



ただ、大騒ぎの団体はなく、みなさん和やかに静かに桜を楽しんでいる風情。
ああ。これは私の理想のお花見の風景だ、と思いつつ、
同じように私も桜の木の下でお弁当を広げ、缶ビールと日本酒を飲み少し酔いました。

今日は、とても暖かく、桜も最後の散り際で、お昼も大分廻ると、ひらひら、ひらひら、花びらが舞散って、ざわざわと賑やかでしたが、騒がしくはなく、
老若男女が思い思いに桜を楽しんでいる、とても心安らぐ平和な光景でした。






震災後、不安なことばかり続き、神経が少々疲れていたので
お日様の下、舞散る桜の花びらを見て、心底平和を感じました。

ただ、被災した方々にとって、桜はどう見えるのだろう。
不安でいっぱいの気持ちで眺める桜は、果たして心癒してくれるのか、
逆に不安が増すのかもしれない。
穏やかな気持ちでは、桜を見ることはできないでしょう
悲しみが増すかもしれない。
そんな桜でも今年も来年も咲く。
そして今年の桜と、来年の桜は違うのだ、と思います。



昨晩のうちに、おばあちゃんの煮物、といった素朴な煮しめを仕込み
昨日の買い物は、山のように買い込み(やや大げさ)
今朝は朝ごはん終了とともに、稲荷寿司と太巻きの準備にとりかかり
よいしょ、っと巻き寿司を巻いて
お茶を水筒に淹れて

お花見は、お花見をいつにしようか考える時から、お弁当の準備から
平凡な毎日の中の華やかなで穏やかな行事です。

そんな毎日を積み重ねて、何か事が成るのだと信じています。