ホウジョウキ  ++ 小さな引籠り部屋から ~ ゆく川の流れは絶えないね

考えつつ振り返り、走りながらうずくまる日々。刻々と変わる自分と今の時代と大好きなこの国

夏は、いかにも日本らしい。

2011-06-23 22:03:22 | 生活改善プロジェクト
夏至の日から、急に暑さが襲ってきました。
連日の真夏日越えの、東京です。

今年は、節電問題もあり、皆さん冷房を控えよう、という社会現象が起きています。
なんでもかんでも日本人のお得意の
右へ倣えというのも、どうかと思ったりもするので、若干考えましたが

エネルギーを使わない方向へ、生活をダウンサイジング、ということには賛成です。
特に東京という大都会は、江戸(時代)に戻ればいいのでは(江戸時代というのは、特に江戸はとても豊饒な文化が熟成された時代です)
とよく考えてしまう私にとっては、省エネに反対する気持ちはありません。

なので、我が家もなるべくクーラーを控えるようになりました。

もともと、長い間冷房の効いた中に居るととても冷えて体が辛いので、
汗をかきながら、窓を全開にして風を通しています。


gallery園さんでは、冷房設備はなくて、暑くなかったわけではないのですが、とても快適でした。
縁側に座って涼んだり、畳のひんやりした気持ちよさを感じたり
縁側のある大きな窓をや玄関を開け放して、風を感じたり
蚊取り線香の香りがずっと漂っていたり







冷たいお茶が美味しかったこと。
(麦酒派の人は、ビールが最高に違いないです)

日本家屋と、伝統建築の底力を感じました。

ああ、こんな家なら、クーラーなんてなくてもきっと夏を乗り切れる!
そう思いました。

暑くなってくると、食欲が落ちたり
日差しに疲れたり
体力を消耗します。

私自身も、体調が良くないので、実際のこの蒸し暑さはとても堪えます。
それに増して、クーラーで冷やされた体は辛い。

毎日のお風呂、温かいお茶、ショウガ湯が必須。
そして、体調を整えるのに気休めかもしれないけれども、効くように思って毎日寝る前の日課になっているのが
お灸(せんねん灸)です。

足や腕のツボにお灸を置くと、冷えた体の芯が温まる感じがします。

こうして、夏の厳しさに対抗する覚悟を決めなきゃ、と思っていろいろ手立てを考えていると
やはり日本の真髄は夏にあるように思えてきます。

夏の湿度と気温は、まさにアジアの亜熱帯性です。
この独特の厳しい気候を生きるために
文化が発展したようにさえ、思えます。
家の作り、建築方法といい、衣服といい(日本の夏は麻です)、熱を取る食べ物や夏に滋養をつける食文化といい、
様々な日用品といい、あれもこれも夏の為のもの。

生活の中に、暑さと仲良くする知恵が実はたくさん生きている、
忘れちゃいけないのだと思います。