ホウジョウキ  ++ 小さな引籠り部屋から ~ ゆく川の流れは絶えないね

考えつつ振り返り、走りながらうずくまる日々。刻々と変わる自分と今の時代と大好きなこの国

クラッシック音楽のライブ それもトゥランガリラ交響曲。

2011-10-23 17:41:54 | art
テレビでN響アワーを観ていたら、
なんとこの秋のN響定期演奏会で
「トゥランガリラ交響曲」アンドレイ・プレヴィン指揮 
というプログラムを発見。

貧乏なので滅多にライブには行かない私ですが、これは聴きたいな、と思い

滅多に行かない渋谷までのこのこ、NHKホールまで行ってきました。

この曲はクラッシックのなかでも、現代曲の部類に入るし、なにせ1曲で80分と長いし、人気曲ではありませんから、ライブのプログラムにはなかなかなりません。

土曜日の午後、若者で混んでいる渋谷を通ってNHKまで。

お客さんはほぼ満席でした、老夫婦が多いのでビックリ。

結構多いかったんです老カップル。
それも、会話らしい会話をしていないから、絶対ご夫婦。
ご夫婦でこの曲のコンサートか…どんなご夫婦なんだろう?興味あります。

この曲は、10楽章まであります。
約80分、の休憩なしです。

人間ですから、演奏者はともかく、聴いている方としてはずっと緊張感を持って集中して聞くのはムリ。

初めのうちは、ところどころ眠たくなったり、大音響に起こされたりしなががら、

曲を聴いているのですが、慣れてくると視覚からの情報も面白くなってきます。
指揮者はご高齢のため座ってるし。指揮台の前にピアノがあるのでほとんど見えません。

弦楽器の弓の上げ下ろしや、管楽器の揺れ具合で、どのパートがどの音を出しているのかが見えてくる。
曲の骨格が視覚情報からはっきりしてくるんですね。
そうすると、あっちのパート、こちらのパート、打楽器奏者やソリストの動きを追うのが忙しくなってきます。

そのうちそれにも疲れてきて、観ていて聞いているんですが、頭の一部分で全然関係ないことを考え始めます。

夕ご飯何食べよう、とか、毛糸を買いたいな、とか。

変なことを考えつつ、耳で聴いて目でオケの動きを追っていると
目の前でライブ演奏をしていることが、夢かうつつか不思議になってくる、おかしな感覚に陥ります。

そうこうしているうちに、オケも指揮者も曲にのってきて、
演奏自体が盛り上がってきます。
9楽章で、演奏者の熱気と緊張感が伝わってきて、こちらも興奮気味に。

10楽章でフィナーレで爆発して、最後の音は背中がゾワっとしました。